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書名

医療通訳と保健医療福祉 ―すべての人への安全と安心のために

筆頭著者

李 節子・編著

出版社名

杏林書院

ISBNコード

ISBN978-4-7644-0535-6

発行年

2015年8月

判型 / 頁数

B5判 / 192頁

分類

社会医学系/衛生・公衆衛生

価格

定価2,750円(本体2,500円 税10%)

内容

いま,この地球上にはグローバル化が著しく進んでいます.そのため,日本では「医療通訳」に関心が高まってきていますが,保健医療福祉の専門家である,医師,看護師,薬剤師らであっても,「医療通訳」に関する専門的知識や経験がほとんどないのが現状です.
本書は,「医療通訳の基本となるものを知ることができる」ことをねらいとし,医療通訳を実践している方,関連各部署で働く方にとって,医療通訳の役割とその重要性を再認識していただければと思います.
本書が,日本の豊かな多文化共生社会の実現と,すべての人々への健康権を保障するための保健医療福祉の一助になることができれば幸いです.

目次

Part 1 医療通訳概論
1.医療通訳とは
 Column 医療通訳士として
2.外国人・民族的少数者の人権法と医療通訳

Part 2 国際人流時代における健康と医療
1.トラベルメディスン-国際間の移動による健康問題と医療対応-
2.国際医療交流に対応する医療通訳

Part 3 在日外国人の保健医療福祉と医療通訳
1.在日外国人の保健医療福祉と医療通訳
 Column ながさき医療通訳士研究会に携わって
2.母子保健と医療通訳
 Column なぜ医療通訳士になったのか
3.地域医療と医療通訳
4.高齢者と医療通訳
5.保健師活動と医療通訳
6.福祉行政と通訳制度

Part 4 医療通訳の実際
1.聴覚障害者と医療通訳
2.医療通訳の医療機関での役割
3.多言語医療通訳ネットワークと医療通訳の活躍
4.医療通訳サポーターとコーディネーター役割
-佐賀県における医療通訳サポーター養成の取り組み-
5.小さな町の大きな第一歩-医療通訳サポーター養成講座開講-
 Column 長崎みなとメディカルセンター市民病院通訳奮闘記
6.自治体の役割と取り組みの内容
 -かながわ医療通訳派遣システム事業の概要と多文化共生施策における位置づけ-
7.医師からみた医療通訳養成の必要性
 Column 赤ちゃん訪問事業と医療通訳
8.看護専門職と医療通訳者との連携
9.コミュニティ通訳としての医療通訳のあり方
10.中国帰国者の保健医療福祉と医療通訳
11.医療通訳とメンタルヘルス・セルフマネジメント
12.外国出身者の健康をサポートする医療通訳-NPOと自治体の連携-
 Column 山形での多文化共生社会をめざして
 -心の健康と外国人相談員の役割-

Part 5 世界の医療通訳
1.米国における医療通訳と医療通訳者の職能団体IMIA
2.オーストラリアにおける医療通訳-多文化共生理念と医療通訳-

Part 6 医療通訳に役立つウェブサイト
1.医療通訳に役立つ多言語情報サイトの実際