書名 |
糖尿病治療における理学療法 ―戦略と実践 |
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筆頭著者 |
野村卓生・著 |
出版社名 |
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ISBNコード |
ISBN978-4-8306-4525-9 |
発行年 |
2015年6月 |
判型 / 頁数 |
B5判 / 194頁 |
分類 |
リハビリテーション/理学療法 |
価格 |
定価4,400円(本体4,000円 税10%) |
糖尿病治療で理学療法士に求められるは技術・知識とは?糖尿病運動療法と患者教育,慢性合併症やそれに伴う身体・生活機能障害に対する理学療法戦略と実践を詳細に解説.
I 理学療法士が知っておくべき糖尿病総論
1 糖尿病の過去・現在・未来と理学療法
2 糖尿病は運動器疾患である
a 糖尿病神経障害の疫学
b 糖尿病患者の筋力と理学療法
3 糖尿病の成因(病型),病態と理学療法
a 1型糖尿病(患者)における身体活動・運動療法
b 2型糖尿病(患者)における身体活動・運動療法
c ライフステージごとの関わり
4 糖尿病合併症(急性合併症と慢性合併症)と理学療法
a 急性合併症
b 慢性合併症
c 糖尿病三大合併症
d その他の慢性合併症
5 糖尿病チーム医療における理学療法士の役割
II 糖尿病治療のための運動療法の基本
1 代謝と運動 運動療法の効果
a 糖質・脂質代謝と有酸素・無酸素代謝
b サルコペニア対策としての運動療法
2 運動療法の原則
a 有酸素運動の実際
b レジスタンス運動の実際
3 理学療法適応に必要な情報収集と評価
a 情報収集の考え方と実際
b 理学療法評価
4 血糖自己測定と理学療法
a 採血を行える医療職
b 保険適用,測定器およびセンサーの入手,廃棄の方法
c SMBG結果の活用
5 糖尿病治療を目的とする標準的理学療法プログラム
a 成人2型糖尿病患者に対する理学療法プログラム
b 小児2型糖尿病患児に対する理学療法プログラム
III 糖尿病理学療法における糖尿病患者教育の重要性
1 なぜ患者教育が重要か?
2 患者教育に必要な科学的理論・アプローチ法
a 患者の行動変容段階を確認する
b 行動変容段階に応じたアプローチ
3 個別教育と集団教育
a 理学療法士は患者教育能力に長けているか?
b 患者教育の場所,時期と形態
4 糖尿病教育教材
a 教育教材の工夫
b メッセージバナー
5 理学療法における患者教育の体系化
IV 糖尿病慢性合併症と理学療法
1 血圧と運動
a 高血圧の疫学と診断
b 運動時の血圧の変化
c 高血圧患者に対する運動プログラム
2 糖尿病網膜症と理学療法
a 糖尿病網膜症のケア
b 運動プログラムの紹介とその効果
c 運動中の呼吸循環動態
d 運動による動脈硬化改善・予防と体重管理
3 糖尿病腎症と理学療法
a 腎臓と運動
b 腎機能障害患者に対する運動・生活指導
c 透析中の運動療法
d 糖尿病網膜症と糖尿病腎症
4 糖尿病神経障害と理学療法
a 感覚運動神経障害と理学療法
b 糖尿病自律神経障害,有痛性神経障害と理学療法
5 糖尿病足病変と理学療法
a 糖尿病患者における歩行障害
b 糖尿病足病変の評価
c 糖尿病足病変への理学療法介入
6 下肢切断をふまえた末梢動脈疾患の理学療法
a 末梢動脈疾患の評価
b 末梢動脈疾患への理学療法介入
Ⅴ 事例紹介
1 肥満児の身体能力特性とサマーキャンプにおける理学療法士の関わり
a 子どもの体力・運動能力
b 子どもの肥満と糖尿病
c サマーキャンプにおける理学療法士の関わり
2 特殊な関わり方が問題解決に奏功した症例
a 重症低血糖予防を目的とした1型糖尿病患者への関わり
b 糖尿病治療の中断を繰り返す2型糖尿病患児への関わり
3 臨床実習と糖尿病
a 理学療法士養成の現状と課題
b 学生指導および症例レポート作成のポイント
4 糖尿病理学療法におけるクリニカルリーズニング
a 糖尿病を合併する理学療法対象患者への関わり
補足資料
本書で使用している略記一覧
索引