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書名

医療レジリエンス ―医学アカデミアの社会的責任

筆頭著者

福原俊一・編集代表

出版社名

医学書院

ISBNコード

ISBN978-4-260-02147-0

発行年

2015年3月

判型 / 頁数

B5判 / 144頁

分類

医学一般/その他

価格

定価3,080円(本体2,800円 税10%)

内容

少子高齢化社会を迎えた日本。このまま行けば医療崩壊は必至である。その崩壊を食い止め、よりよい社会を実現するために医学アカデミアは何ができるか。多領域の識者へのインタビューとWorld Health Summit京都会合のトピックスをまとめた示唆に富む啓蒙書。わが国の医療崩壊を防ぐヒントがここにある。

目次

 はじめに (福原俊一)
 WHSとは何か
  World Health Summit の果たす役割 (Detlev Ganten )
 WHS Regional Meeting Asia, Kyoto 2015に寄せて (湊 長博)
 World Health Summit 京都会合を祝う
  新しい時代の医学アカデミアのあり方を議論する場 (上本伸二)

第1章 医療界のグローバル・リーダーに聞く (聞き手:福原俊一)
 1.超高齢社会と医療 (Michael J. Klag/井村裕夫)
 2.今こそ医療システムの転換を
   ウェイクアップ・コール (Rifat Atun)
 3.医療の力では解消できない健康格差
   解決の鍵は早期教育 (Ichiro Kawachi)
 4.将来の医療を支えるプライマリ・ケア医
   今,転換しなければ,待っているのは崩壊 (丸山 泉)
 5.福島原発事故での対応
   未曾有の災害に際して医療のリーダーは何をしたか (菊地臣一)
 6.健康になる都市をデザインする
   コンパクトシティ (森 雅志)
 7.どうなる? 高齢者のモビリティ
   WHSを多領域のアカデミアが横断的に結びつく場に (羽藤英二)
 8.不確実な時代
   変わる世界,日本の行方 (黒川 清)
 9.学際的な取り組みが医療を変える
   WHS地域会合をきっかけに皆の目が医療に向いてきた (John Eu-Li Wong)
 10.医療の「価値」を高めるためになすべきこと
   目の前の患者と同時に,集団全体を考える (Muir Gray)
 11.ビックデータ分析について (Alan Brookhart )

第2章 世界医学サミット(WHS)京都会合2015のトピックス
 1.健康なまちをデザインする
   (1)多職種の協力による超高齢化時代のまち作り (後藤 励)
   (2)健康寿命延伸に向けた富山市の挑戦 (神田昌幸)
 2.医療ビッグデータ (中山健夫)
 3.次世代の医師養成
   近未来の医学・医療を牽引するリーダーシップの醸成と
   医学アカデミアの社会的責任 (福原俊一)
 4.医療技術評価(HTA) (川上浩司)
 5.超高齢社会への挑戦
   プライマリ・ケアの果たす役割 (草場鉄周)
 6.ソーシャル・キャピタルと健康長寿 (近藤克則)
 7.眼から守る健康寿命 (川崎 良)
 8.震災後の回復可能な社会の構築
   福島の経験から (福間真悟)

第3章 医学と社会をつなぐ京都大学SPH
 1.京都大学SPH
   医療に新しい価値としくみをつくる
 2.学生座談会