理学療法士の役割は，基本動作障害の原因を追求してそれを改善すること，もしくは機能障害があっても自立したADLを行う方法を患者に提案・指導することである。その介入の手がかりになる観察的動作分析（評価）を身につけられるように，臥位，寝返り，起き上がり，座位，立ち上がり，立位，歩行といった基本動作について，「身体のどこを見ればよいのか」から「どこをどのように治療すればよいのか」までを紹介した臨床現場で活用できる一冊。基本動作の基礎知識，異常動作の解説，さらには基本動作の改善に必要なハンドリング（徒手的な動作誘導）をオールカラーの詳細な連続写真で解説。さらに，ウェブサイト上の動画配信サービスと連動しており，紙面掲載の二次元コードを携帯端末で撮影すると，実際の動作，治療法を動画で視聴することができる。

1　バイオメカニクス　　金澤佑治

2　姿勢と姿勢制御の基本概念　　奥村　裕

3　基本動作の治療手技の実際　　前田昭宏，弓岡まみ

4　背臥位・側臥位・腹臥位へのアプローチ
　背臥位・側臥位・腹臥位の基礎知識　　廣瀬浩昭
　背臥位・側臥位・腹臥位における寝返り，起き上がり，立位，歩行につなげるための治療手技　　弓岡光徳，前田昭宏

5　寝返りへのアプローチ
　寝返り動作の基礎知識　　廣瀬浩昭
　寝返り動作の治療手技　　弓岡光徳，前田昭宏

6　起き上がりへのアプローチ
　起き上がり動作の基礎知識　　廣瀬浩昭
　起き上がり動作の治療手技　　弓岡光徳，前田昭宏

7　座位へのアプローチ
　座位の基礎知識　　廣瀬浩昭
　座位動作の治療手技　　弓岡光徳，鈴東伸洋

8　立ち上がりへのアプローチ
　立ち上がり動作の基礎知識　　廣瀬浩昭
　立ち上がり動作の治療手技　　弓岡光徳，鈴東伸洋

9　立位へのアプローチ
　立位の基礎知識　　廣瀬浩昭
　立位動作の治療手技　　弓岡光徳，鈴東伸洋

10　歩行へのアプローチ
　歩行の基礎知識　　廣瀬浩昭
　歩行の誘導　　弓岡光徳，鈴東伸洋