●最近の研究と診療の進展をフォローするべく，新規に6項目が追加された．また，全項目を新たに見直しバージョンアップをはかった．
●腎臓内科と集中治療を繋ぐ新たな概念として近年提唱され始めた“Critical Care Nephrology”に基づく，急性血液浄化療法の最新治療マニュアルである．

＜総論＞
【すぐ治療開始するために】
　CRRTはだれに行うか?
　何を：モードの選択
　どのように：処方の決め方
【医療用器材】
　補充液・透析液
　ヘモフィルタの選択
　バスキュラーアクセス
　抗凝固剤の選択とモニタリング
　CRRT装置に表示される数値
【トラブルシューティング】
　施行中のトラブルシューティング：機器操作
　合併症：血圧低下
　合併症：出血
　合併症：電解質異常
【よりよい理解のために】
　CRRTの原理
　CRRTの治療量の考え方
　CRRT終了のタイミング
　急性腎障害重症度分類
＜各論＞
【CRRTの適応】
　腎疾患：AKIに対するCRRT
　腎疾患：ESRDに対するCRRT
　循環器疾患：CCUでのCRRT
　敗血症および高サイトカイン血症
　多臓器不全
　急性肝不全・劇症肝炎
　急性膵炎
　ARDS（急性呼吸窮迫症候群）
　周術期のCRRT
　頭蓋内疾患
　その他：代謝障害，薬物中毒など
　小児・乳幼児のCRRT
【CRRT施行中の検討項目】
　輸液
　栄養
　薬剤
　人工腎臓の性能評価
　吸着型CRRT
　バイオマーカーを用いたCRRT
　海外大規模臨床研究，国内治療の現状と方向性
　院内クラウド化情報管理システム（ICMCI）を活用したCRRT施行中の情報管理
　国内治療の現状～診療報酬データベースからの報告～