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書名

抗不安薬プラクティカルガイド ―今だから知っておきたい正しい使い方

筆頭著者

松永寿人・編著

その他著者等

松永寿人/河野仁彦/稲田 健/石郷岡純/森信 繁/尾鷲登志美/松本俊彦/吉村玲児/富田 克/河野美帆/塩入俊樹/岡 琢哉/中尾智博/渡部芳德/松井健太郎/井上雄一/林田和久/保坂 隆/折目直樹/鈴木雄太郎/大坪天平/砂田尚孝/加藤正樹/新開隆弘/清野仁美/宇和典子/堀 輝/三原一雄/中村明文/近藤 毅/吉村知穂/山田 恒/

出版社名

中外医学社

ISBNコード

ISBN978-4-498-11704-4

発行年

2015年2月

判型 / 頁数

A5判 / 196頁

分類

臨床医学系/その他/薬物療法

価格

定価3,520円(本体3,200円 税10%)

内容

「現場でプラクティカルに抗不安薬を使えるようになること」に重点を置き,抗不安薬の種類と特徴,治療における抗不安薬の意義や使い方などについてわかりやすく解説.

目次

目 次

第1章 抗不安薬とは何か(総論)
1 抗不安薬~その歴史,現在,そしてこれから 〈松永寿人〉  1
 Ⅰ.ベンゾジアゼピン系薬物の登場以前  2
 Ⅱ.ベンゾジアゼピン系薬物の登場  3
 Ⅲ.ベンゾジアゼピン系薬物の拡がりと社会問題化  5
 Ⅳ.その他の抗不安薬と薬物療法の今後の位置づけ  6
2 抗不安薬の薬理~どこにどのように作用するのか? 〈河野仁彦,稲田 健,石郷岡純〉  9
 Ⅰ.ベンゾジアゼピン系薬剤の作用機序  9
 Ⅱ.セロトニン系薬剤の作用機序  11
3 抗不安作用の生物学的背景 〈森信 繁〉  13
 Ⅰ.不安・恐怖の神経回路  13
 Ⅱ.不安・抗不安作用と神経伝達物質  15
 Ⅲ.不安・恐怖記憶の分子メカニズム  16
4 抗不安薬の臨床~どのような状態に何を目的として使われるのか? 〈尾鷲登志美〉  19
 Ⅰ.不安は誰にでもある  19
 Ⅱ.抗不安薬治療を要する状態とは  20
5 抗不安薬の正しい使い方~より安全に用いるための注意点は? 〈松本俊彦〉  26
 Ⅰ.抗不安薬依存症患者の臨床的特徴  26
 Ⅱ.抗不安薬依存症の背景にある要因  27
 Ⅲ.乱用頻度の高い抗不安薬  29
 Ⅳ.常用量依存の概念と弊害  30
 Ⅴ.薬処方に際しての注意点  31

第2章 抗不安薬の種類と特徴
1 ベンゾジアゼピン系抗不安薬 〈吉村玲児〉  35
 Ⅰ.ベンゾジアゼピン系抗不安薬の適応症  35
 Ⅱ.ベンゾジアゼピンとカテコールアミン神経系  36
 Ⅲ.不安障害とノルアドレナリン神経系  37
 Ⅳ.不安とGABA神経系  37
 Ⅴ.ベンゾジアゼピン受容体  38
 Ⅵ.BZ系抗不安薬の種類と分類  39
2 セロトニン(5-HT1A)部分作動薬 〈松永寿人〉  42
 Ⅰ.薬理学的特性  43
 Ⅱ.作用機序  43
 Ⅲ.臨床での適応,そして応用  45
3 不安に用いるその他の薬剤(SSRIなど) 〈富田 克〉  49
 Ⅰ.抗うつ薬  49
 Ⅱ.抗けいれん薬  54
 Ⅲ.抗精神病薬  55
 Ⅳ.抗ヒスタミン薬  56
4 抗不安薬のこれから 〈河野美帆,稲田 健,石郷岡純〉  58
 Ⅰ.SSRI選択の重要性  59
 Ⅱ.新規抗不安薬の候補物質  59

第3章 治療における抗不安薬の意義と使い方
1 パニック症などの不安症群 〈塩入俊樹,岡 琢哉〉  63
 Ⅰ.不安症群とパニック症,そして抗不安薬  63
 Ⅱ.不安症群の治療における抗不安薬の意義  64
 Ⅲ.不安症群の治療における抗不安薬の使い方  64
    Column フロイトの「不安神経症」  66
   Column パニック発作 67
2 強迫性障害 〈中尾智博〉  77
 Ⅰ.OCDの標準的な治療  77
 Ⅱ.OCD治療における抗不安薬の実際の用い方  81
3 気分障害治療における抗不安薬の意義と使い方 〈渡部芳德〉  84
 Ⅰ.臨床試験での気分障害治療薬の効果判定と実臨床での評価  84
 Ⅱ.うつ病と不安の併存:うつ症状と不安症状の定量化  85
 Ⅲ.気分障害の不安症状に対する治療方針  87
4 不眠症 〈松井健太郎,井上雄一〉  93
 Ⅰ.不眠症の診断 93
 Ⅱ.不眠症薬物治療の実際  94
   Column 抗不安作用を有する抗うつ薬について  100
5 心気症の病態と治療~抗不安薬の適用と注意点を含めて 〈林田和久,松永寿人〉  103
 Ⅰ.心気症の定義  103
 Ⅱ.病因論  104
 Ⅲ.診断  105
 Ⅳ.臨床症状  105
 Ⅴ.鑑別診断  106
 Ⅵ.治療  107
6 心身症  110
7 女性ホルモンと不安障害 〈砂田尚孝,加藤正樹〉  129

第4章 注意を要する場合の抗不安薬の使い方
1 児童・思春期に用いる場合 〈新開隆弘〉  136
2 妊産婦に用いる場合 〈清野仁美〉  147
3 高齢者に用いる場合 〈宇和典子〉  156
4 勤労者に対して抗不安薬を使用する際に知っておきたいこと 〈堀 輝〉  165
5 他の薬剤と併用する場合(向精神薬,身体的治療薬) 〈三原一雄,中村明文,近藤 毅〉  173
6 身体疾患を有する人に用いる場合 〈吉村知穂,山田 恒〉   182

索引 191