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書名

リハビリテーションにつなげる 発達障害支援のための脳解剖ポイント整理ノート

筆頭著者

五十嵐 隆・監

その他著者等

橋本圭司

出版社名

診断と治療社

ISBNコード

ISBN978-4-7878-2100-3

発行年

2014年5月

判型 / 頁数

B5判 / 120頁

分類

臨床医学系/小児科学

価格

定価3,960円(本体3,600円 税10%)

内容

発達障害の原因である脳機能障害をしっかりと理解し,発達障害児(者)を支援するための知識が身につく,ノート形式でポイントをおさえたユニークな構成.ヒトの脳の発生からはじまり,発達とはなにか,発達障害とはなにか,発達の適切な評価手順と方法,具体的な検査法,発達障害の子どもを支えるために必要なリハビリテーション,関連する脳解剖の基礎知識,そして,成人期に向かって気をつけるべき疾患を解説する.

目次

監修のことば 五十嵐 隆
編集のことば 橋本 圭司

第1章 発達の評価手順と発達障害
A  発生とは
1.妊娠週数と月齢の定義
2.在胎週数・出生時体重による分類
3.胎児の成長と器官形成
4.中枢神経系の発生
5.脳の発生
B  発達とは
C  発達は進化の過程
D  反射の発達
1.脊髄レベルの反射
2.脊髄・橋レベルの反射
3.中脳レベルの反射(立ち直り反射)
4.大脳皮質レベルの反射(平衡反射)
5.反射からみた神経の発達
E  発達障害の考え方
F  発達障害とは
1.発達障害
2.知的障害
3.広汎性発達障害
4.注意欠陥多動性障害
5.学習障害
6.高次脳機能障害

第2章 発達の検査
A  小児基本動作スケール(ABMS-C)
B  小児基本動作スケール・タイプT(ABMS-CT)
C  新版K式発達検査
D  DENVERⅡ(デンバー発達判定法)
E  乳幼児発達スケール(KIDS)
F  フロスティッグ視知覚発達検査
G  田中ビネー式知能検査
H  WISC-Ⅳ知能検査
I  DN-CAS
J  K-ABC-Ⅱ
K  ASQ-3
L  M-CHAT

第3章 発達障害の子どもを支えるリハビリテーション
A  発達を支えるリハビリテーションの基本ルール
1.安全で安心できる環境作り
2.健康な身体作り
3.子どもの障害(特性)を理解する
4.一貫したルール作り
5.「できないこと」を責めるのではなく「できること」を伸ばす
6.人(第三者)とつながる
7.子どものリハビリではなく親(周囲)のリハビリと心得る
B  発達を支えるリハビリテーションピラミッド(年齢ごとの対応)
1.乳児期(0~2歳)は基本的身体機能の安定を
2.幼児期(2~4歳)は生活リズムの安定を
3.児童期(4~7歳)は自主性の獲得を
4.学童期(7~12歳)は社会性の獲得を
5.思春期・青年期(13~22歳)は自己への気づきを促す
C  発達を支えるリハビリテーションの具体的方法
1.呼吸を整える
2.感覚を整える
3.運動を整える
4.食事を整える
D  上手な療育者と下手な療育者
E  発達障害の8つの症状と対応法の実際
1.コミュニケーションが苦手である
2.興味の偏りがある
3.感覚の感受性が特別である
4.注意が続かない
5.自己抑制が困難である
6.思考の柔軟性に欠ける
7.友達を作るのが難しい
8.学習上の困難を抱えている

第4章 理解しておくべき脳解剖
A  中枢神経系の構造
1.神経細胞と神経線維
B  大脳の構造
C  Brodmannの領域
D  前頭葉
1.一次運動野,運動前野,補足運動野
2.前頭眼野,前頭前野
3.運動性言語野
4.前頭葉損傷を疑う症状
5.前頭葉の損傷部位による特徴的な神経症状
E  頭頂葉
F  後頭葉
G  側頭葉
1.感覚性言語野
2.失認
H  交連,大脳辺縁系
1.脳梁
2.海馬体
I  視床,視床下部,下垂体
J  大脳基底核
K  小脳
L  脳幹
M  脳神経系
1.嗅神経(Ⅰ)
2.視神経(Ⅱ)
3.動眼神経(Ⅲ)・滑車神経(Ⅳ)・外転神経(Ⅵ)
4.三叉神経(Ⅴ)
5.顔面神経(Ⅶ)
6.聴神経(蝸牛神経・前庭神経)(Ⅷ)
7.舌咽神経(Ⅸ)
8.迷走神経(Ⅹ)
9.副神経(Ⅺ)
10.舌下神経(Ⅻ)
N  小児の頭蓋の特徴
1.頭蓋骨
2.泉門
3.縫合線
O  脳を包む3枚の膜
1.硬膜
2.くも膜
3.軟膜
P  脳脊髄液の循環
1.脳室の発生
2.脳脊髄液(CSF)の産生と吸収
Q  脳血管
1.脳血管の発達
2.Willis動脈輪と脳血管の支配領域
3.脳血管と脳循環代謝

第5章 学んでおくべき疾患
A  頭部外傷・脳外傷の特徴
B  脳血管障害
1.脳梗塞
2.もやもや病(Willis動脈輪閉塞症)
3.脳出血
4.くも膜下出血
C  新生児頭蓋内出血
1.脳室内出血
D  低酸素虚血性脳症(HIE)
E  脳室周囲白質軟化症(PVL)
F  急性脳炎
1.単純ヘルペス脳炎
2.急性散在性脳脊髄炎(ADEM)
G  急性脳症
H  水頭症
1.分類
2.水頭症の診断
3.水頭症の症状
4.水頭症の治療
I  脳腫瘍
1.星細胞腫
2.髄芽腫
3.胚細胞腫瘍
4.頭蓋咽頭腫
J  脳性麻痺
K  二分脊椎