書名 |
精神疾患の摂食嚥下障害ケア |
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筆頭著者 |
髙橋清美・他編著(日本赤十字九州国際看護大学教授) |
その他著者等 |
戸原玄 寺尾岳 枝広あや子 中村清子 花木かおる 臼井晴美 松尾賢和 後藤悌嘉 山本敏之 三鬼達人 木村郁夫 小林健太郎 松浦大輔 大森まいこ(松本真以子) 松永髙政 富田克 中山渕利 山脇正永 横山薫 中川量晴 寺本浩平 阿部仁子 齋藤暢是 藤井隆行 鳥山哲郎 福島素美 鈴木愛 原巌 森直樹 酒井孝征 |
出版社名 |
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ISBNコード |
ISBN978-4-263-23589-8 |
発行年 |
2014年9月 |
判型 / 頁数 |
B5判 / 160頁 |
分類 |
臨床看護/診療科・疾患/精神看護 |
価格 |
定価3,080円(本体2,800円 税10%) |

●精神疾患患者の摂食嚥下障害は発生頻度が高く,支援を必要とする場面が多いにもかかわらず,臨床の現場では「精神疾患患者の摂食嚥下障害ケアは難しい.手が出せない」という声がよく聞かれます.
●本書は,歯科医師,看護師,薬剤師などの多職種が,①精神疾患の悪化ならびに向精神薬の有害反応による摂食嚥下障害の特徴とその支援,②精神科で遭遇しやすい事象とその支援,③チーム医療やリスクマネジメントについて,わかりやすく解説したものです.
●寄り添い共感する姿勢で患者に接するとともに,精神症状と摂食嚥下障害を関連づけて的確にアセスメントし,適切な支援ができるよう,臨床でぜひ本書を役立ててください.

【精神疾患】
統合失調症
うつ病
【精神疾患悪化による摂食嚥下障害の特徴とその支援】
常同行為や精神運動興奮による食行動の変化
昏迷状態による食行動の変化
幻覚・妄想状態による食行動の変化
抑うつ気分,興味・喜びの喪失が強いうつ状態による食行動の変化
陰性症状が強い統合失調症患者における食行動の変化
切迫的摂食による食行動の変化
【向精神薬の有害反応による摂食嚥下障害の特徴とその支援】
導入─向精神薬
抗精神病薬(メジャートランキライザー)の有害反応
抗不安薬(マイナートランキライザー)の有害反応
抗うつ薬の有害反応
抗てんかん薬の有害反応
向精神薬に特徴的な有害反応
【精神科で遭遇しやすい事象とその支援】
盗食
同じ訴えを繰り返し(不安が強い),リハビリテーションの導入がしにくい場合
病識が欠如しているため,リハビリテーションへの動機づけが困難な場合
恋愛妄想,関係妄想,被害妄想などで,医療者との信頼関係の構築が困難な場合
攻撃性,暴言,他害があり,身体拘束中の患者への口腔ケア
亜昏迷で希死念慮があり身体拘束中の患者への摂食支援
スムーズな歯科診療の導入
【精神疾患患者の摂食嚥下障害に対するチーム医療】
チームアプローチとスタッフ教育
精神疾患患者の摂食嚥下障害に対するチーム医療
【リスクマネジメント】
精神科での摂食嚥下ハイリスク要因とその予防
医療安全管理