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書名

起立性調節障害の診かた ―「朝,起きられない」はこうして治せ

筆頭著者

森下克也・著

出版社名

中外医学社

ISBNコード

ISBN978-4-498-14534-4

発行年

2014年9月

判型 / 頁数

A5判 / 156頁

分類

臨床医学系/精神神経科学/心身医学・臨床心理学

価格

定価3,080円(本体2,800円 税10%)

内容

起立性調節障害診療のすべてを,本疾患のエキスパートたる心療内科医がわかりやすく解説する.治療成功のカギは心理・社会的側面にまで広げて本疾患を理解することにあった.

目次

目次

第1章 起立性調節障害とは何か 1
起立性調節障害の概要 1
起立性調節障害の何が問題か 2
「身体型」と「心身症型」 3
起立性調節障害の診断 ①症状 7
起立性調節障害の診断 ②問診 9
起立性調節障害の診断 ③除外診断 15
起立性調節障害の診断 ④サブタイプ判定 16
起立性調節障害の診断 ⑤重症度診断 19
「新しい診断基準」の限界 21
起立性調節障害の疾患パラダイム 24
発症パターン 27
起立性調節障害を構成する3つの要素 28
起立性調節障害の成人移行例について 30
第2章 起立性調節障害の身体症状の診かた 32
循環動態の異常 32
サブタイプ別の臨床像 33
スモールハート(滴状心) 36
起立性調節障害の脳循環 38
起立性調節障害と内分泌・代謝異常 39
めまいをどう診るか 39
小児良性発作性めまい(BPV)との鑑別 41
頭痛をどう診るか 41
慢性疼痛としての頭痛 43
嘔気をどう診るか 44
上腹部不定愁訴とストレス 45
腹痛・下痢・便秘をどう診るか 47
起立性調節障害にみられる呼吸苦 50
「朝,起きられない」の身体的問題 51
起立性調節障害と月経不順・アレルギー疾患 53
第3章 起立性調節障害の心理的な側面 56
病院を受診する起立性調節障害は心の問題を抱えている
 可能性が高い 56
「身体型」の起立性調節障害における心理的な問題 57
起立性調節障害の精神医学的問題点 60
起立性調節障害における心身症とは何か 62
起立性調節障害にみる心身症の核心 63
ストレスを溜め続ける子供たち 65
起立性調節障害にみられる性格傾向 66
ストレスが身体に出やすい子供の心 68
心身症症状がもたらす予期不安と広場恐怖 70
思春期ゆえの過敏性 72
「朝,起きられない」の心理的問題 74
人間形成に及ぼす起立性調節障害の本質的な問題 76
「学校に行きたいのに行けない」となぜいうのか 77
第4章 起立性調節障害の心理アセスメント 80
何を選ぶか 80
コーネル・メディカル・インデックス(CMI) 81
YGPI?(矢田部?ギルフォード性格検査) 83
エゴグラム 86
状態?特性不安検査(STAI) 91
その他の心理テスト 92
第5章 習慣性の問題 95
習慣性の問題とは何か 95
クロノタイプについて 96
起立性調節障害とクロノタイプ 98
睡眠相後退症候群としての「朝,起きられない」 99
睡眠相後退症候群の心理・社会的側面 102
身体症状と生体リズムの脱同調 103
概日リズム異常と気分障害 104
ゲーム・携帯電話・パソコンと生活リズム 105
「今さら行けない」という心理 106
小児慢性疲労症候群 108
起立性調節障害と小児慢性疲労症候群 111
第6章 治療の進めかた 113
全人的医療 113
初診時,まずすべきこと 115
治療法の選択 116
説明のポイント 120
日常生活での注意点 121
嘔気への対処 122
上腹部不定愁訴の治療 123
過敏性腸症候群の治療 124
チルトトレーニング 126
心肺機能と筋力をきたえる 127
西洋薬による薬物療法 128
抗うつ薬・抗不安薬はできるだけ使わない 130
漢方薬による薬物療法 131
虚実と気血水 134
東洋医学から見た起立性調節障害 136
女子における月経不順の問題 140
睡眠相を改善する 141
登校をどこまで促すか 143
「種蒔き」としての対話 145
「自分に合わせる」ことの大切さ 146
入院治療について 148
おわりに 150
索引 152