明瞭かつ革新的な生命科学のテキストが登場！ 細胞のなりたちや生命現象のしくみから，iPS細胞や糖尿病治療薬SGLT2阻害薬などの医療・創薬の実臨床につながっている最新の知見について，疾患や病態解明とのかかわりを意識しながらわかりやすく解説．ユビキチン修飾系発見の背景や，分子標的治療薬のトピックスなど，コラムも充実．

第1章　生命の基本単位：細胞
1-1　細胞とは
1-2　細胞のなりたち
1-3　細胞の多様性

第2章　DNAとゲノム
2-1　DNAとRNA
2-2　クロマチンと染色体
2-3　エピジェネティクスと遺伝子発現
2-4　転写とその制御
2-5　mRNAのプロセシングと核外輸送
2-6　DNA複製，DNA修復と変異

第3章　タンパク質の構造と機能
3-1　タンパク質の構造
3-2　タンパク質の合成と分解
3-3　タンパク質の成熟と品質管理
3-4　タンパク質の細胞内コンパートメント間の輸送
3-5　タンパク質の機能発現と翻訳後修飾
3-6　創薬への展開

第4章　オルガネラと疾患
4-1　核
4-2　ミトコンドリア
4-3　小胞体
4-4　ゴルジ体
4-5　ペルオキシソーム
4-6　リソソーム
4-7　エンドソーム

第5章　オートファジーと疾患
5-1　オートファジーとは何か
5-2　オートファジーを駆動・制御するタンパク質：Atg
5-3　オートファジーが関連する疾患

第6章　細胞増殖・運動・死とがん
6-1　細胞周期と細胞増殖
6-2　細胞接着と運動
6-3　細胞死
6-4　細胞間情報伝達と細胞内情報伝達

第7章　人体のなりたち
7-1　組織と器官
7-2　ホメオスタシス
7-3　生体リズム

第8章　人体と薬物
8-1　基本原理
8-2　薬力学
8-3　薬物動態学

第9章　生殖・発生・遺伝
9-1　精子と卵子
9-2　受精
9-3　個体発生と遺伝子
9-4　遺伝と疾患
9-5　ヒトゲノムとゲノム解析

第10章　再　生
10-1　幹細胞
10-2　ES細胞と遺伝子改変マウス
10-3　iPS細胞とリプログラミング
10-4　再生医療

第11章　老　化
11-1　テロメア
11-2　活性酸素種
11-3　老化関連遺伝子と生体反応

第12章　脳神経系と疾患
12-1　脳神経系の構造と機能
12-2　神経系のシナプス伝達と可塑性
12-3　神経系の発生と可塑性
12-4　神経系の疾患

第13章　感覚と行動
13-1　感覚
13-2　運動と行動

第14章　感　染
14-1　感染症とその原因
14-2　ウイルスの感染機構
14-3　細菌の感染機構

第15章　免　疫
15-1　免疫反応とは
15-2　自然免疫
15-3　獲得免疫
15-4　体内に異物が侵入すると，免疫系はどのようにはたらくのか
15-5　アレルギー
15-6　自己免疫疾患

第16章　代謝と生活習慣病
16-1　生体物質の代謝
16-2　糖尿病
16-3高血圧
16-4脂質異常症と動脈硬化
16-5メタボリックシンドローム

第17章　生命科学を支える最先端技術と医学の展望
17-1　細胞イメージング技術：光学イメージング
17-2　個体イメージング技術：核医学イメージング，核磁気共鳴イメージング
17-3　質量分析　　高島成二