書名 |
実践 病院原価計算 (第2版) |
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筆頭著者 |
渡辺明良・編著 |
出版社名 |
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ISBNコード |
ISBN978-4-260-01936-1 |
発行年 |
2014年6月 |
判型 / 頁数 |
A5判 / 176頁 |
分類 |
医学一般/病院管理学 |
価格 |
定価3,300円(本体3,000円 税10%) |
わが国における病院原価計算の地平を開いた初版の刊行以降も、病院経営環境の変化はさらに激しさを増すとともに、原価計算に対する考え方や利用方法も変化を遂げている。今版では、原価計算の手法を最新のものに修正したうえで、DPCの導入により特に重要となる疾病別原価計算の手法について、さらにBSCとの関係や部門予算制への展開など、病院原価計算をより戦略的に活用するための方法についても解説した。
第2版 はじめに
初版 はじめに
第1部 病院原価計算の基本的理解
第1章 病院原価計算が求められる背景
1.環境分析の概要
2.マクロ環境分析の事例
1)高齢・少子社会
2)成熟化社会
3)国際化社会
4)情報化社会
3.ミクロ環境分析の事例
1)顧客ニーズ分析
2)内部環境分析
4.医業費用の対収益比率分析
1)給与費率
2)材料費率
3)委託費率
4)設備関係費率
5)経費率
6)研究・研修費率
5.財務分析の限界
6.環境要因を整理して現状を把握する(SWOT分析・クロス分析)
7.第1章まとめ
第2章 原価計算の基礎的概念
1.管理会計としての原価計算の位置付け
1)経営者としての院長が果たす2大職責と原価計算
2)会計の2大分野とその役割
3)財務会計と管理会計の相違
4)求められる経営情報とは?
2.収益と原価と利益の関係について考える
1)収益と費用の区分
2)コストの定義
3.原価の構成と分類
1)原価の要素と分類
2)原価の構成
3)変動費・固定費
4.原価計算の目的
1)原価計算の目的の明確化
(1)病院会計の原価計算の目的
(2)原価計算の目的に応じた原価の範囲
2)経営意思決定のための原価計算
3)採算性把握のための原価計算
5.原価計算の種類
1)部門別原価計算
2)科別原価計算
3)行為別原価計算
4)疾患別原価計算・患者別原価計算
第2部 病院原価計算の実務
第3章 部門別原価計算の実務
1.原価計算の基本的しくみ
2.部門別原価計算の手続き
1)部門別原価計算実施のための準備作業
(1)経営トップの意思決定
(2)原価計算実施体制の構築
(3)部門の設定・調査票の設計
2)部門別収益の把握
3)原価の算出
(1)給与費の算出
(2)材料費の算出
(3)委託費の算出
(4)設備関係費の算出
(5)経費の算出
(6)研究・研修費の算出
4)部門原価の配賦
(1)補助部門原価の配賦
(2)中央診療部門原価の配賦
3.部門別原価計算の課題
第4章 診療科別原価計算,患者別原価計算への展開
1.診療科別原価計算の手法
1)診療科別収益表の作成
2)診療科別原価の算出
(1)給与費の算出
(2)材料費の算出
(3)経費の算出
(4)部門配賦と総括表のポイント
2.患者別原価計算の手法
第5章 病院原価計算の多様化
1.セグメント会計
2.シェアリング概念を用いた原価計算
3.原価データを利用した診療科別生産性指標
1)原価データを利用した診療科別生産性指標「済生会SMART」
2)従来式診療科別原価計算と済生会SMARTとの比較から考える
(1)従来式原価計算と済生会SMARTの配賦の相違点
(2)既存ソフトと済生会SMARTを比べる~吹田病院の事例~
3)済生会SMARTを用いた経営改善
第6章 病院原価計算の活用事例
1.事業計画策定と予算策定
2.経営戦略実行の成果尺度
索引