医学教育における標準化コースにも組み込まれ、近年普及してきたシミュレーション教育の活用法を解説。前半部では医学教育や成人学習の原理を概説した上で、シミュレーションの有用性を詳述。後半部では実際に現場で行われている気道管理、透析などの手技や処置にとどまらず、プレホスピタル、チームトレーニング、看護など幅広い分野に及ぶトレーニングを取り上げる。実際に指導する際に考えるポイントが満載。

Part 1 シミュレーション教育の原理
1 シミュレーション教育の原理
2 シミュレーション教育を提供する環境
3 ケース・シナリオ作成
4 デブリーフィング
5 ディブリーフィングのディブリーフィング：メタデブリーフィング
6 シミュレーション教育における評価
7 インストラクショナルデザインを活用したコースデザイン
8 チームトレーニング
9 医療安全とシミュレーション教育
10 シミュレーション教育に関する研究
11 シミュレーションセンターの設計，開設，運営
12 指導者養成

Part 2 シミュレーションコースの実際
13 遠隔シミュレーション
14 e-learing
15 院内トリアージ
16 RRS（Rapid Response System）
17 TeamSTEPPS（R）
18 中心静脈穿刺の院内技術認定
19 外科教育とシミュレーション教育
20 鏡視下手術ベーシックスキルトレーニング
21 気道管理
22 処置時の鎮静
23 人工呼吸器
24 血液浄化療法
25 ECMO（extracorporeal membrane oxygenation）
26 ショック―RUSH (Rapid Ultrasound in SHock)
27 急性心不全症候群
28 麻酔科
29 プレホスピタル
コラム1 プレホスピタルシミュレーション：実際の現場から
30 救急医療
31 災害医療
32 ALSO（R）（Advanced Life Support in Obstetrics(R)）
33 小児
コラム2 Breaking bad news：「伝える」から「ともに歩む」へ
34 看護
35 薬剤師：卒前教育
36 薬剤師：卒後教育

実例集
サンプルプログラム
シナリオ