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書名

誰も教えてくれなかった 乳腺エコー

筆頭著者

何森亜由美・著

出版社名

医学書院

ISBNコード

ISBN978-4-260-01938-5

発行年

2014年5月

判型 / 頁数

B5判 / 168頁

分類

臨床医学系/画像診断

価格

定価6,050円(本体5,500円 税10%)

内容

これまでの『経験で上達する』『数をこなせば見えるようになる』という主に経験則に基づく超音波の見方でなく、乳腺の正常構造に着目し、その正常構造からの逸脱部に病変の検出のヒントがあるという著者が提唱する読影法を、症例を通して解説している。またその解説を助ける動画もQRコードを読み込めば、視聴可能である。読了後には、今までの乳腺エコーに対する見方・考え方が変わり、もっと身近に捉えられるだろう。

目次

 推薦の序
 はじめに
 QRコードによる動画配信について

第1章 乳房超音波検査を始めるにあたって
 1-1 超音波画像は,病理組織像のグレースケールではない!
 1-2 これまでの乳房超音波の考え方
 1-3 画像診断の進歩の中で,乳房超音波に求められているもの
 1-4 技術習得のための新しい知識
 1-5 乳房超音波観察の実践を支える2×3のポイント
第2章 正常乳房の超音波画像
 2-1 これまでの超音波画像はどう理解されていたか
 2-2 乳房の2つの小葉外間質と新しい解剖の考え方
 2-3 様々な正常乳管の見え方
第3章 腺葉について
 3-1 乳腺の腺葉の広がりと重なり
 3-2 腺葉境界面の面状高エコー構造
第4章 乳管の走行を反映した等エコー構造を観察する
 4-1 乳管と間質の「連続性」について
 4-2 乳腺の構造が持つ「規則性」について
 4-3 正常構造を観察してみよう!
第5章 「正常構造からの逸脱部」を捉える
 5-1 「途絶え」による腫瘤の検出
 5-2 「乱れ,広狭不整」による非腫瘤性病変などの検出
 5-3 「動画による観察」の重要性
第6章 乳房内の2種類の脂肪性変化に対応した観察の注意点
 6-1 乳房の脂肪化と脂肪組織の形態
 6-2 2つの乳房脂肪性変化-画像対比
 6-3 脂肪性乳房の超音波画像での観察指標
第7章 MMGと超音波を用いたバリエーションの理解
 7-1 乳腺濃度と,エコーレベルの違い
 7-2 組織標本撮影との対比を使用した理解
 7-3 MMGと超音波によるバリエーションの評価
第8章 プローブ走査
 8-1 プローブの構え
 8-2 基本のプローブの持ち方
 8-3 プローブの回転法
 8-4 プローブ回転の軸
 8-5 スクリーニング時の走査法
 8-6 観察範囲
 8-7 プローブ角度や押す力
第9章 画質の設定
 9-1 画質設定の目的
 9-2 画質設定の目安
第10章 腺葉構造読影による乳房観察の実践例
 10-1 乳管-周囲間質の走行から読影する腺葉分布と境界面の推測
 10-2 腺葉境界部が作り出すdistortion様像
 10-3 境界病変の立体所見による鑑別
 10-4 石灰化病変の評価
 10-5 石灰化ではない高エコー像
第11章 2nd Lookのための乳腺超音波-解剖学的な立体読影法を活かす-
 11-1 2nd Look USとMMG・MRI
 11-2 MMG 2nd Look USにおけるターゲットの同定方法
 11-3 MRI 2nd Look USの同定方法
 11-4 MRI 2nd Look USの実際
第12章 エコー下穿刺吸引細胞診
 12-1 穿刺対象は,主腫瘤か,進展部位か,良性か?
 12-2 適切な穿刺部位は?
 12-3 左手のプローブ・病変・乳房の固定法
 12-4 穿刺針をどう進めるか?
 12-5 採取時の穿刺針の動かし方と観察ポイント
 12-6 採取物の観察

 おわりに
 索引