死亡者数が増加している皮膚悪性腫瘍に立ち向かうための一冊．分子標的治療薬や免疫療法など，新しい治療法も詳述．写真や図を多用し，外科療法もわかりやすく解説した．

I 総論
１．皮膚悪性腫瘍に克つ 診断・治療の進歩と新しい時代の到来
２．多職種チーム医療の必要性
３．緩和医療　診断時からの緩和ケア
４．皮膚悪性腫瘍の画像診断 PETを中心に
II 悪性黒色腫
　●診断
５．肉眼的診断
６．ダーモスコピー診断
７．病理診断
８．放射線診断
　●薬物療法
９．従来の化学療法
10．分子標的治療薬　KITの変異に基づく治療薬
11．MAPK経路とPI3K/AKT/mTOR経路
　●免疫療法
12．免疫療法　特にIFN-β，IFN-α，IL-2 について
13．養子免疫療法，樹状細胞療法，ワクチン療法
14．新しい免疫療法
　●外科療法
15．原発巣，手術範囲　爪の手術法を含めて
16．指の解剖，爪の解剖，リンパ節の解剖
17．リンパ節の取り扱い
18．頸部リンパ節郭清
19．腋窩リンパ節郭清
20．肘リンパ節生検　肘リンパ節郭清
21．鼠径リンパ節郭清
22．骨盤内リンパ節郭清
23．膝窩リンパ節郭清
24．遠隔転移の外科療法
　●放射線療法
25．放射線療法
　●眼の悪性黒色腫
26．眼の悪性黒色腫　眼の解剖，ぶどう膜悪性黒色腫，結膜悪性黒色腫
27．眼の悪性黒色腫の遺伝子異常　初回診断，経過観察，転移再発診断
28．肝動脈塞栓療法
　●粘膜原発悪性黒色腫
29．鼻腔・副鼻腔悪性黒色腫
30．女性外陰・膣悪性黒色腫
31．陰茎メラノーマ
32．直腸肛門悪性黒色腫
III 血管肉腫
33．血管肉腫の病型，特徴，発生母地
34．血管肉腫の治療方針の立て方
35．血管肉腫と化学療法
36．臨床試験に基づいた薬物療法の選択
IV 有棘細胞癌
37．有棘細胞癌，日光角化症，Bowen病，ケラトアカントーマの診断と治療
38．有棘細胞癌の手術療法　原発巣とセンチネルリンパ節の考え方
39．有棘細胞癌の放射線療法，薬物療法，外用療法
V 乳房外Paget病
40．乳房外Paget病の診断と原発巣の手術
41．リンパ節の手術，センチネルリンパ節生検
42．乳房外Paget病に対する薬物治療
43．二次性Paget病（Paget現象との違いを踏まえて）
VI Merkel細胞癌
44．Merkel細胞癌の病期分類や予後因子
45．Merkel細胞ポリオーマウイルス
46．Merkel細胞癌の治療
VII　基底細胞癌
47．基底細胞癌の診断
48．基底細胞癌の手術療法
49．基底細胞癌の手術以外の治療法，分子標的治療
VIII 皮膚付属器癌
50．皮膚付属器癌の最近の話題
IX 軟部肉腫
51．軟部肉腫の最近の話題と皮膚科で扱う場合の注意点
52. 皮膚科で扱う軟部肉腫