書名 |
仙腸関節機能障害 ―AKA-博田法による診断と治療 |
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筆頭著者 |
片田重彦・編著 |
出版社名 |
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ISBNコード |
ISBN978-4-524-26783-5 |
発行年 |
2014年6月 |
判型 / 頁数 |
B5判 / 200頁 |
分類 |
臨床医学系/整形外科学 |
価格 |
定価5,830円(本体5,300円 税10%) |
関節運動学と関節神経学の理論に基づいた徒手療法である“関節運動学的アプローチ(AKA)‐博田法”について,非特異的腰痛の主な要因のひとつである仙腸関節機能障害の治療法に焦点を当てまとめた実際書.治療法のみならず,仙腸関節機能障害を理解する上で必要な理論と基礎知識,診断法,エビデンス,実症例について150枚超の写真を用いてわかりやすくまとめた.
【主要目次】
第1章 AKA-博田法の理論と仙腸関節機能障害
1)関節機能障害による痛み
2)仙腸関節機能障害
3)AKA-博田法の定義
4)関節運動学と骨運動学
5)仙腸関節の骨運動
6)Wykeの関節神経学と臨床
7)関節の副運動と臨床
8)仙腸関節の副運動とその障害
9)関節機能異常と副運動
10)関節機能異常と痛みの発生
11)仙腸関節機能障害の症状
12)仙腸関節機能障害の成因
13)関節軟部組織過緊張連鎖
14)膝関節可動域の体位による違い
15)関節軟部組織過緊張連鎖の原因
16)関節機能異常と炎症
17)炎症にのみ反応する侵害受容器
18)関節痛の伝達経路
19)関連痛の成立
第2章 仙腸関節機能障害の診断
1)体幹の関節機能異常を利用した診断
2)股関節の二次性関節機能異常を利用した診断
3)SLRによる副運動1型の評価
4)Fadirf,Fabere
5)疼痛を生じている関節の評価
6)仙腸関節機能障害の分類
第3章 仙腸関節機能障害の治療35
I 治療総論
1)伝統的運動療法に対する考え方
2)AKA-博田法を行うときの手技上の留意点
3)画像診断をどう捉えるか
4)手技の順序
5)AKA-博田法の治療回数と治療間隔
6)手技の選択
7)禁止要件
8)治癒の判定
II 治療技術
A.仙腸関節の副運動技術
1)仙腸関節への2つの技術
2)離開法
3)滑り法
4)操作のイメージ
5)操作と軟部組織の緊張
6)副運動を利用した技術を行う際の強さ
7)用いるベッド
8)患者の姿勢
9)術者の立ち位置
1 上部離開法
2 下部離開法
3 滑り法:上方滑り法と下方滑り法
4 副運動技術のポイント
B.付加的技術
1 椎間関節(C7/T1椎間関節の場合)
2 肋椎関節
3 胸鎖関節
4 胸肋関節
5 肩関節
6 橈舟関節
7 橈月関節
8 距舟関節
9 距舟関節:別法
10 距骨下関節
第4章 AKA-博田法のエビデンス
1)ランダム化比較試験(RCT)とEBM
2)慢性疼痛(特に慢性腰痛)に対するAKA-博田法のRCT
3)急性腰痛に対するAKA-博田法のRCT
4)AKA-博田法の健康関連QOLに対する効果
第5章 仙腸関節機能障害の臨床症例
A 腰痛
1 総論
1)腰部の痛み,随伴する下肢痛,しびれ
2)椎間板ヘルニアとの鑑別
3)下肢のしびれ
4)間欠跛行
5)“ぎっくり腰”(急性腰痛)
6)仙腸関節炎
7)慢性腰痛
8)副運動の改善指標(SLR)
9)AKA-博田法による腰痛の治療
2 症例
B.股関節の痛み
1 総論
1)なぜ股関節の痛みが仙腸関節のAKA-博田法で治療可能か
2)AKA-博田法は股関節痛,特に変形性股関節症には最良の保存的治療法である
3)両側例の変形性股関節症はAKA-博田法でも再発する
4)股関節症の副運動をどう診察するか
5)AKA-博田法による治療法
2 症例
C.膝関節の痛み
1 総論
2 症例
D.肩部の痛み
1 総論
2 症例
E.頸部の痛み
1 総論
2 症例
上肢の痛み
F.スポーツによる痛み172
1 総論
1)スポーツでどの部位に疼痛を起こすか
2)発症年齢は多岐にわたるが青少年に多い
2 症例
a.スポーツによる腰痛
b.スポーツによる股関節痛
c.スポーツによる膝関節痛
d.スポーツによる足部痛
e.スポーツによる肩部痛
f.スポーツによる下肢筋肉痛
第6章 AKA-博田法の習得に必要なこと
1)副運動への理解
2)AKA-博田法を学ぶと“科学”がどういうものかを理解できる
3)技術指導の受け方と技術習得への近道
4)日本AKA医学会の紹介
索引