人工心肺に関わるトラブルや問題点をとりあげ、それらをいかにして回避し、対応するかを解説したテキストの改訂版。

目次

序章　人工心肺と安全管理（安達秀雄）
・．心臓血管外科手術と人工心肺　　　1
1．心臓血管外科手術の対象疾患と目的　　　1
2．心臓血管外科手術の内容　　　2
3．心臓血管外科手術数と治療成績　　　8
・．人工心肺事故例　　　10
1．チューブに亀裂が入り，人工心肺の停止を余儀なくされた例　　　11
III．人工心肺担当者に求められる安全管理　　　15
1．人工心肺担当者の立場　　　15
2．医療事故の定義と報告制度　　　16
3．一般的な事故発生時の対応・報告体制　　　17
4．事故の届け出と公表について　　　18
5．過失があった場合の医療担当者の責任　　　19

第 1 章　人工心肺システム（百瀬直樹）
1．人工心肺の目的と体外循環回路　　　23
2．血液ポンプ　　　26
3．人工肺（熱交換器）　　　28
4．開放体外循環回路　　　31
5．閉鎖体外循環回路　　　32
6．脱血法　　　35
7．サクション回路　　　37
8．ベント回路　　　37
9．心筋保護回路と心筋保護液　　　37
10．PCPS とミニサーキット　　　38

第 2 章　人工心肺の特殊性と危険因子（百瀬直樹）
1．体外循環の特殊性　　　41
2．人工心肺の運用上の危険因子　　　45
3．血液ポンプの危険因子　　　49
4．人工肺の危険因子　　　52
5．貯血槽での危険因子　　　56
6．送血フィルターの危険因子　　　58
7．心筋保護に関する危険因子　　　59
8．ベントの危険因子　　　61
9．サクションの危険因子　　　62
10．回路チューブの危険因子　　　62
11．冷温水槽と温度変化に伴う危険因子　　　63
12．製造・滅菌・保存に関する危険因子　　　64
13．組立てや充填作業における危険因子　　　65
14．汚染の危険因子　　　66
15．誤薬と異型輸血の危険因子　　　67
16．取り違え　　　68
17．PCPS の特有の危険因子　　　68

第 3 章　人工心肺の安全対策（百瀬直樹）
1．安全なシステム（ハードウエア）　　　73
2．安全装置　　　80
3．他の生命維持装置の安全システム　　　94
4．安全対策（ソフトウエア）　　　97

第 4 章　安全対策の実際（百瀬直樹）
1．完全閉鎖回路と自動制御　　　102
2．圧力に関する安全機構　　　103
3．気泡に関する安全機構　　　107
4．人工心肺支援システム　　　110
5．体外循環システムのコンパクト化　　　111
6．人工心肺の統一化　　　112
7．バックアップ体制　　　115
8．教育プログラム　　　119
9．操作マニュアルとトラブルシューティング　　　120
10．チェックリスト　　　122
11．インシデント・アクシデントレポートの提出　　　124
12．責任の所在　　　124
13．誤薬などに対する安全対策　　　125
14．補助循環（PCPS およびミニサーキット）の安全対策　　　127

第 5 章　原因の特定と復旧作業（百瀬直樹）
1．原因の特定　　　132
2．対処の判断　　　135
3．復旧作業のための必要物品（エマージェンシーキット）とスタッフ　　　139
4．交換作業の基本操作　　　140
5．人工肺の交換　　　145
6．人工肺の追加　　　147
7．ローラーポンプ送血の復旧　　　149
8．遠心ポンプ送血の復旧　　　152
9．静脈貯血槽の交換　　　155
10．心内貯血槽の追加と交換　　　157
11．送血フィルター（エアトラップ）の交換　　　158
12．人工心肺回路の交換　　　160
13．人工心肺から PCPS への切り替え　　　160
14．PCPS 回路の交換　　　162
15．血液交換　　　163
16．患者からの気泡除去　　　163
17．電力の復旧作業　　　165
18．ガス関係の復旧作業　　　167

第 6 章　トラブルシューティング（百瀬直樹）
●動かない　　　170

●勝手に動く　　　173

●なくなる（空になる）　　　175

●上がる　　　179

●上がらない　　　184

●下がる　　　193

●下がらない　　　197

●揺れる（変動する）　　　201

●赤くなる　　　205

●黒くなる　　　208

●暗くなる　　　211

●噴き出す（湧き出す）　　　212

●固まる（詰まる）　　　215

●おかしい　　　219

第 7 章　体外循環 Q&A 50（百瀬直樹）

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