書名 |
肛門基本術式の実際 ―痔核・痔瘻・裂肛 |
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筆頭著者 |
岩垂純一・著 |
出版社名 |
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ISBNコード |
ISBN978-4-307-20327-2 |
発行年 |
2014年5月 |
判型 / 頁数 |
A4判 / 196頁 |
分類 |
臨床医学系/消化器外科 |
価格 |
定価10,450円(本体9,500円 税10%) |
肛門手術においては、新しい治療法、術式が次々と登場して注目を浴びるが、まずマスターすべきは基本術式である。本書では、痔核の結紮切除術、痔瘻の切開開放術、裂肛のLSIS・SSGを取り上げ、筆者の経験から得た術式への工夫やこだわりを、豊富なイラストで徹底的に解説する。これから肛門手術に携わるビギナーだけでなく、改めて自らの手技を確認したい人にも、本書を大いに活用していただきたい。
肛門手術の基本・考え方
I肛門部の解剖
II肛門部と、その手術の特異性
III臀部の絆創膏の牽引
IV-1肛門手術創
IV-2なだらかな手術創を
IV-3良好なドレナ-ジ創の作成
V肛門手術を目指す若い先生方へ
第1章 痔核の手術 LE
I痔核手術における必要最小限の知識
1.痔核病変とは
2.痔核手術の考え方
3.基本術式は結紮切除術の半閉鎖術式
II結紮切除半閉鎖術式の実際
1.手術の前にすること
2.一つの主痔核切除操作
3.他の主痔核の手術操作
4.副痔核の切除
5.創の点検:ドレナ-ジが十分か、牽引するテ-プを完全に緩めてから確認を
6.終了
IIIこんな時、どうするか
1.痔核が大きすぎ全周にわたるようだ
2.痔核が残存してしまった
3.切除後に狭窄がある
4.出血が止まらない
5.裂肛、痔瘻の合併病変を伴う
第2章 痔瘻の手術
I痔瘻手術に必要な知識
1.痔瘻を構成するもの:痔瘻は入り口がある膿の管
2.痔瘻の種類
3.痔瘻を治すに必要な条件:原発口、原発巣の除去
4.手術に必要な痔瘻の診断
II痔瘻手術の考え方:基本は切開開放術
III痔瘻の術式の実際
1.低位筋間痔瘻の手術:切開開放術
2.高位筋間痔瘻の手術
3.坐骨直腸窩痔瘻の手術
4.骨盤直腸窩痔瘻
第3章 裂肛の手術 LSIS、SSG
I裂肛手術に必要な知識、裂肛病変とは
1.裂肛とは
2.裂肛の種類
3.裂肛の急性期と慢性期
II裂肛の手術方法
1.術式
IIILSIS
1.メス挿入部位の決定
2.開創器の挿入
3.浸潤麻酔
4.メスの挿入
5.内括約筋の解剖
6.内括約筋の切開
7.合併病変の処理
IV SSG
1.開創器の挿入
2.潰瘍周辺の切除:周りのポリ-プやskin tagの処理
3.括約筋切開
4.粘膜皮膚縫合
5.皮膚弁移動の仕方
6.最後の処置