書名 |
臨床が変わる! PT・OTのための認知行動療法入門 |
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原著者 |
Donaghy M et al |
筆頭著者 |
菊池安希子・監訳 |
その他著者等 |
網本 和 訳者代表/大嶋 伸雄 訳者代表 |
出版社名 |
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ISBNコード |
ISBN978-4-260-01782-4 |
発行年 |
2014年4月 |
判型 / 頁数 |
B5判 / 208頁 |
分類 |
リハビリテーション/リハビリテーション基礎 |
価格 |
定価4,620円(本体4,200円 税10%) |

認知行動療法(CBT)はエビデンスをもつ心理療法として、リハビリテーション分野へも応用が進んでいる。本書は英国で刊行され、理学療法士・作業療法士に向けてCBT活用を説いた初めての書籍。うつ病、不安障害などの精神科疾患をはじめとして、慢性疼痛、線維筋痛症、慢性疲労症候群などの患者に対し、理学療法士・作業療法士がCBTの技法をどのように臨床に取り入れているかを学ぶことができる。

監訳の序
本書に寄せて
イントロダクション
Part 1 理論的背景を学ぶ
第1章 認知行動療法-起源と展開
認知行動療法の起源
認知療法の基本的な前提
認知行動療法の主な特徴
認知行動療法の実証的基盤
精神保健における認知行動療法の展開
認知行動療法に関するよくある勘違い
すべての医療従事者は認知行動療法を学ぶことで利益があるだろう
第2章 認知行動的アプローチを実践モデルに組み込むには
イントロダクション
実践モデルとは何か?
人間作業モデル(MOHO)
ケーススタディ2-1
意志
習慣化
遂行能力
生物心理社会モデル
ケーススタディ2-2
第3章 認知と行動の生物医学的関連
イントロダクション
大脳生理学的側面
不安障害の神経生理学
うつ病の神経生物学
結論
Part 2 実践に応用する
第4章 うつ病の認知行動療法
有病率
うつ病とは?
資料4-1 大うつ病エピソード
大うつ病性障害に対する認知行動療法の効果
認知行動療法は再発率を下げることができるのか?
要約
ケーススタディ4-1 うつの女性に対する認知行動療法の適用
地域の精神保健チームの評価
認知行動療法のセッション
資料4-2 ジョアンの典型的な1日の例
第5章 不安障害に対する認知行動療法
イントロダクション
不安障害の類型
有病率
併存障害
不安障害の方に会う文脈
不安の認知モデル
アセスメント-関係構築
アセスメント-評価方法
不安治療の禁忌
治療
認知的要素への治療
生理学的要素への治療
行動的要素への治療
再発への対応
結論
第6章 慢性精神疾患の認知行動療法
イントロダクション
慢性精神疾患とは何か?
ケーススタディ6-1
認知行動療法と慢性精神疾患
ケーススタディ6-2
実践のための重要な各段階
結論
第7章 アルコール嗜癖の認知行動的アプローチ
イントロダクション
認知行動的アプローチによる治療
アルコール嗜癖への認知療法の効果
エクササイズと認知行動的アプローチ
ケーススタディ7-1
アセスメント
動機づけ面接法
ストラテジー
認知的要素の扱い
結論
第8章 慢性疼痛
イントロダクション
生物心理社会モデル
思考と感情
認知行動療法
教育
ペース配分とゴール設定
疼痛管理プログラム
ケーススタディ8-1
第9章 認知行動的原則を用いた線維筋痛症の管理-実践アプローチ
イントロダクション
ケーススタディ9-1
患者プロフィール
アセスメント過程
第10章 慢性疲労症候群の認知行動療法
イントロダクション
臨床像
診断
資料10-1 CDC基準
大基準
症状基準
若年者
治療とアウトカムの基準となるエビデンス
患者にとって利用可能な情報源
理学療法と作業療法のなかにCBTを取り入れる
慢性疲労の認知モデル
治療技法
若年対象者とその家族との関わり
学校との連携
ケーススタディ10-1
結論
患者の利用できる情報源
第11章 まとめ
付録 誘導的発見法とソクラテス式質問法
訳者あとがき
索引