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書名

経鼻内視鏡による 胃がん検診マニュアル

筆頭著者

日本消化器がん検診学会 胃細径内視鏡検診研究会・編

出版社名

医学書院

ISBNコード

ISBN978-4-260-01923-1

発行年

2014年3月

判型 / 頁数

A4変型判 / 112頁

分類

臨床医学系/消化器内科

価格

定価3,300円(本体3,000円 税10%)

内容

経鼻内視鏡による胃がん検診の件数は増加にあるものの、死亡率減少効果を判断する根拠がまだ不十分であり、現状では集団を対象としての実施は勧められていない。標準法が確立されておらず、各施行者が独自の判断で行っているのが実状だ。その混乱回避と、来たるべき内視鏡による集団検診が行われる時代に先駆けて、経鼻内視鏡による“望ましい”検診について、標準的な使用方法等を幅広く本書で解説する。

目次

 発刊にあたって
 経鼻内視鏡附置研究会のこれまでの軌跡とこれから

I 胃内視鏡検診における細径内視鏡の役割と意義
 1 細径内視鏡の改良
 2 経鼻内視鏡検査の受容性
 3 経鼻内視鏡検査の利点・欠点
 4 経鼻内視鏡検査の呼吸循環動態への影響
 5 経鼻内視鏡検査によるがん発見率

II 経鼻内視鏡検査機器と管理
 1 各メーカーの経鼻スコープの特性
  A オリンパス
  B 富士フイルム
  C HOYA
 2 スコープ以外の処置具
  A 送水装置
  B 生検鉗子
  C マウスピース
 3 内視鏡機器の洗浄・消毒

III インフォームド・コンセントとリスク管理
 1 インフォームド・コンセントの実際
 2 偶発症とその対処法
  A 鼻痛
  B 鼻出血
  C スコープの抜去困難
  D その他のまれな偶発症

IV 経鼻内視鏡検査手順
 1 適応と禁忌
  A 一般的な胃内視鏡検診としての適応
  B 内視鏡機種からみた適応
   1)機種の使い分け
   2)特に経鼻内視鏡が有用である場合
  C 相対的禁忌
  D 禁忌
  E 生検の適応と禁忌
 2 前処置・前投薬
  A 検査前日までの注意点
   1)検査前日の飲食
   2)抗血栓薬の服用
  B 検査当日の注意点
   1)内服薬
   2)禁煙
   3)義歯
  C 前処置の前に確認すべきこと
  D 経鼻内視鏡検査の前処置
   1)消化管ガス駆除薬
   2)鎮痙薬,鎮静薬
   3)局所血管収縮薬
   4)挿入する鼻腔の決定
   5)鼻腔麻酔
    a.スティック法
    b.スプレー法
    c.スティック・スプレー併用法
    d.注入法
   6)咽頭麻酔
   7)内視鏡挿入時の注意
   8)その他の注意点
   [Memo]鼻腔麻酔─注入法について─
 3 咽頭観察と食道挿入法
  A 受診者の体位と呼吸法
  B 検査医の準備とスコープの把持
  C 咽頭観察と挿入法(経鼻挿入)
   1)鼻腔内通過方法
    a.中鼻甲介(下端)ルート
    b.下鼻甲介(下端)ルート
   2)咽頭観察法
   3)食道入口部挿入
 4 食道・胃・十二指腸観察
  A 食道
  B 胃
 5 記録画像と二次読影
  A スクリーニングの2つの方法
  B 二次読影
 6 生検
  A 経鼻内視鏡(細径内視鏡)専用生検鉗子
  B 正確な狙撃生検を行うために
  C 抗血栓療法中の生検
 7 専用車を用いた検診
  A 経鼻内視鏡専用検診車について
  B 経鼻内視鏡検診対象者と可能症例数について
  C 経鼻内視鏡専用検診車の構造
  D 経鼻内視鏡検査の実際
  E 経鼻内視鏡専用検診車にかかわるスタッフ
  F 生検について
  G 出張での内視鏡検査の特性と偶発症対策
  H 検査結果について
  I 経鼻内視鏡専用検診車を使用する内視鏡検診のメリット
  J 検診車運用においての今後の課題と展望

V 偽陰性対策と事後管理
 1 偽陰性と見逃し
 2 偽陰性の定義
 3 細径内視鏡検査の偽陰性の実態
 4 細径内視鏡検査の偽陰性対策
 5 適切な撮影順序と撮影枚数
 6 ダブルチェックの意義
 7 所見記載に関する工夫(鼻腔ルート詳細)

VI 細径内視鏡検査実施にあたっての研修と教育
 1 検査医の資格
 2 研修と教育の必要性
 3 研修と教育の実際
  A 検査医
  B コメディカル
  C 内視鏡検診実施主体

VII 症例提示
 症例1 初回発見例
 症例2 初回発見例
 症例3 初回発見例
 症例4 経鼻内視鏡発見例(経口内視鏡偽陰性)
 症例5 偽陰性例
 症例6 偽陰性例
 症例7 偽陰性例
 症例8 偽陰性例
 症例9 偽陰性例
 症例10 偽陰性例

 索引