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書名

精神科医×薬剤師クロストークから読み解く精神科薬物療法 ―多職種連携から生まれる新しいコミュニケーションの提案

筆頭著者

鈴木利人・他編

出版社名

南山堂

ISBNコード

ISBN978-4-525-77091-4

発行年

2014年4月

判型 / 頁数

B5判 / 324頁

分類

臨床医学系/精神神経科学/精神医学

価格

定価4,070円(本体3,700円 税10%)

内容

「抗不安薬,睡眠薬、抗うつ薬や抗精神病薬などの向精神薬の多剤大量処方はどう整理する?」「妊婦への向精神薬投与は?」「ベンゾジアゼピン系薬の減らし方は?」「向精神薬の副作用や過量服薬時への対応は?」「クロザピンやECTの導入は?」…精神科薬物療法上の疑問を症例を基に具体的に解説!精神科医と薬剤師がエビデンスに基づいて対話し,治療や処方薬を決定するプロセスがよくわかる!薬剤師からの処方提案も学べる一冊!

目次

第1章精神疾患と治療薬の基礎知識
1.疾患
01.統合失調症
02.気分障害
03.不安障害
04.認知症
2.治療薬
01.抗精神病薬
02.抗うつ薬
03.抗不安薬
04.睡眠薬
05.気分安定薬
06.認知症治療薬


第2章症例から読み解く精神科薬物療法
1.統合失調症
症例01.再燃と入退院を繰り返した統合失調症の患者
症例02.抗精神病薬投与による高プロラクチン血症と乳汁漏出に悩んだ患者
症例03.第一世代抗精神病薬投与中に症状が再燃し,入院後MARTAが奏功したが体重増加,脂質異常症を呈した患者
症例04.初発で急性期に幻覚妄想と著しい興奮状態を呈した患者
症例05.入退院を繰り返すなかで第一/第二世代抗精神病薬を含む多剤大量処方となった入院患者
症例06.長期隔離の解消と社会復帰のためにデポ剤を導入した患者
症例07.薬物療法や修正型電気けいれん療法に治療抵抗性を示し,クロザピン導入を検討した患者

2.うつ病
症例08.初発うつ病で入院となった患者
症例09.初発のうつ病で,外来での抗うつ薬治療が奏功せず,入院となった患者
症例10.入院患者で抗うつ薬が奏功せず,不安・焦燥・希死念慮を認めたため,m-ECTを検討した患者
症例11.抗うつの副作用のため,減薬・処方変更を検討した患者
症例12.精神病性うつ病で入院となった患者
症例13.うつが遷延し多剤を投与されていて,入院後に処方を検討した患者

3.双極性障害
症例14.躁状態で入院となった患者
症例15.うつで入院となったが,病識のない双極Ⅱ型障害が疑われる患者
症例16.入院となったが,気分安定薬・非定型抗精神病薬の副作用やモニタリングについて理解が不十分な患者
症例17.1年の間に躁うつを5回も繰り返す急速交代型の患者

4.不安障害
症例18.パニック障害でパニック発作が改善せず,入院となった患者
症例19.不安により抗不安薬の頓服に頼り過ぎるため,過量服用となり入院となった患者
症例20.全般性不安障害で入院となったが,多剤併用によりBZD受容体作動薬が漫然と長期投与されていた患者

5.睡眠障害
症例21.中年患者でベンゾジアゼピン系睡眠薬への依存傾向が強く,多剤併用している患者
症例22.高齢かつ治療に前向きであるが,多剤併用による副作用の発現がみられる患者
症例23.閉塞性睡眠時無呼吸症候群やレストレスレッグス症候群など身体疾患が隠れている不眠症患者

6.リエゾン・自殺関連
症例24.処方薬を使って過量服薬に至った双極性障害患者
症例25.入院中に自殺を企図しそうな患者

7.認知症
症例26.物忘れを主訴として,その後アルツハイマー型認知症と診断され,薬物療法を開始された患者
症例27.幻覚妄想を呈し,レビー小体型認知症が疑われた患者
症例28.当初うつ病(血管性うつ病)を発症し,その後血管性認知症が顕在化した患者

8.妊娠関連
症例29.統合失調症治療中に妊娠した患者
症例30.うつ病治療中に妊娠し,その後出産し産褥期を迎えた患者