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書名

血糖コントロールの実践 ―臨床に根ざした糖尿病治療

筆頭著者

日吉泰雄・著

出版社名

名古屋大学出版会

ISBNコード

ISBN978-4-8158-0764-1

発行年

2014年4月

判型 / 頁数

A5判 / 198頁

分類

臨床医学系/糖尿病

価格

定価3,960円(本体3,600円 税10%)

内容

糖尿病の本態を捉えるためには、血糖値の 「平均」 だけではなく、変動する血糖値自体に目を向けることが必須である。本書は、糖質制限食やカーボカウントなど近年注目の話題に考察を加えつつ、薬物療法に偏らない総合的な糖尿病治療を目指す確かな一冊。医師・看護師・栄養士必読。

目次

第1章 血糖変動 —— エネルギー代謝とホルモンの視点から
     1 生体のエネルギー源
     2 血糖値の恒常性
     3 食後血糖値上昇抑制のしくみ
     4 糖質摂取と身体活動と血糖変動

第2章 血糖コントロールが良好とは
     1 Alcだけで評価してよいのか
     2 食後の高血糖が大血管症のリスク要因である
     3 低血糖の回避が重要
     4 血糖コントロールの目標値

第3章 目標血糖値とAlc
     1 血糖値をマークするポイント
     2 ヘモグロビンAlcの意義
     3 「コモンモデル」 を利用する

第4章 体重について
     1 エネルギー摂取量計算の問題点
     2 肥満について
     3 食 欲
     4 目標体重

第5章 糖尿病と運動
     1 運動の有用性とそのしくみ
     2 運動の効果の実際: どれくらい血糖値は下がるのか
     3 「運動」 とNEAT
     4 運動の効果の限界、問題点

第6章 血糖コントロールのしくみ

第7章 糖尿病のくすり (血糖降下薬)
     1 起床時血糖値を下げるか食後血糖値を下げるか
     2 基礎分泌を補充するインスリン注射
     3 スルホニル尿素剤 (SU薬)
     4 チアゾリジンとビグアナイド
     5 食後血糖値を抑える薬
     6 過食に勝てる血糖降下薬はない

第8章 「マッチング」 ということ
     1 「マッチング」 は軽視されている
     2 食事糖質と身体活動のマッチング
     3 速効性血糖降下薬を加えたマッチング
     4 血糖値を上昇させる物質 「カーボ」
     5 カロリー分配の問題

第9章 食事療法の基本原則

第10章 糖質、脂質、蛋白質
     1 糖 質
     2 脂 質
     3 蛋白質

第11章 糖質と脂質ではどちらが問題か
     1 糖質と脂肪のカロリー比率の問題
     2 米国糖尿病学会の食事勧告の変遷
     3 脂肪と糖質、どちらが太りやすいか
     4 食べ物に含まれる脂肪 (油脂) について
     5 むしろ糖質が問題だ

第12章 糖質を制限する
     1 「糖質制限」 の目標値
     2 私の考える 「糖質制限食」
     3 なぜ、日本人の2型糖尿病が急増したのか

終 章 「血糖コントロール法」 の総括、そして基本の原理を振り返る