書名 |
胃炎の京都分類 改訂第3版 |
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筆頭著者 |
春間 賢・監 |
出版社名 |
日本メディカルセンター |
ISBNコード |
ISBN978-4-88875-325-8 |
発行年 |
2023年5月 |
判型 / 頁数 |
B5判 / 207頁 |
分類 |
臨床医学系/消化器内科 |
価格 |
定価5,280円(本体4,800円 税10%) |
胃粘膜の変化を語るうえで最も重要で,最も難解なのは正常の胃粘膜をどう定義するかである.改訂第3版では正常の内視鏡所見とともに,正常の胃粘膜の組織像についても取り上げた.正常胃粘膜の基本構造を理解することにより,内視鏡所見として表現される胃粘膜変化を正しく理解することができる.
改訂第3版では白色光観察ともに画像強調(IEE)を提示し,その内視鏡所見を裏付ける病理組織像も加えた.
第1章 正常胃
第2章 胃炎の内視鏡所見
1.総論
H.pylori現感染胃粘膜(H.pylori-infected gastric mucosa)=慢性活動性胃炎/H.pylori既感染胃粘膜(H.pylori-past infected gastric mucosa)(除菌後あるいは高度萎縮による菌の自然消失)=慢性非活動性胃炎 /H.pylori感染以外の胃粘膜所見
2.「胃炎の京都分類」所見の解説
RAC/スクラッチサイン/胃底腺ポリープ/地図状発赤/“フジツボ”様所見/びまん性発赤/粘膜腫脹/点状発赤/鳥肌/皺襞腫大,蛇行/萎縮/腸上皮化生/腺窩上皮過形成性ポリープ/黄色腫/ヘマチン/稜線状発赤/隆起型びらん/多発性白色扁平隆起/斑状発赤/陥凹型びらん/体部びらん
3.「胃炎の京都分類」所見の解説(その2)
逆萎縮/残存胃底腺粘膜/偽ポリープ/固着粘液/白点/霜降り状/ひび割れ粘膜/敷石状粘膜/黒点/蜘蛛の巣様粘液
4.H.pylori関連以外の胃炎の所見
自己免疫性胃炎(A型胃炎)/自己免疫性胃炎の初期像/PPI/P-CAB関連胃症/PPI関連胃症の病理学的所見/NSAIDs潰瘍/好酸球性胃炎/Helicobacter suis胃炎/MALTリンパ腫/感染性の胃炎(結核,CMV,梅毒)/炎症性腸疾患に伴う胃炎/寄生虫(アニサキス)による胃炎[Side Note]急性胃炎(H.pyloriの急性感染)/新しいIEEによる除菌後胃の鑑別
第3章 病理組織像
正常の胃粘膜/H. pylori感染胃粘膜/萎縮/腸上皮化生
第4章 胃癌リスクを考慮した内視鏡所見スコアの解説
胃癌と背景胃炎の関係/胃癌リスクに関連する内視鏡所見/胃癌リスクの内視鏡所見スコア/胃癌リスクスコアの評価/新たなリスクスコアの試み
第5章 胃炎内視鏡所見の記載方法
解説ならびに症例/内視鏡的背景胃粘膜チェックシート/病理診断と一致する内視鏡所見
第6章 診断に苦慮する症例
Discussion 内視鏡的な正常幽門腺粘膜とは