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書名

人類と感染症の歴史 ―未知なる恐怖を超えて

筆頭著者

加藤茂孝・著(理化学研究所)

出版社名

丸善出版

ISBNコード

ISBN978-4-621-08635-3

発行年

2013年3月

判型 / 頁数

A5判 / 196頁

分類

臨床医学系/感染症

価格

定価2,420円(本体2,200円 税10%)

内容

「得体の知れないものへの怯え」を超えて
著者はウイルスの専門家である。ウイルスは人に感染し、社会制度、政治、社会心理など極めて関係が深い。2003年SARS、2009年「新型インフルエンザ」の緊張と混乱は人々の不安を増した。感染症が社会に対していかに大きな影響を与え、いかに歴史を動かして来たかに、本書で明らかにする。
なぜ、感染症は絶えないのか?なぜ新たな感染症が出現してくるのか?人類はどのように感染症と戦って生き延びてきたのか?科学はこの見えないものへの怯えをいかに減らしてきたか?そして、我々は、どこへ行くのか?
本書の内容は、感染症を40%、歴史を40%、残り20%をその間を繋ぐ社会心理的なものに充てた。感染症の歴史は、人々の不安の歴史でもある。明治期より近代微生物学の進展がその不安を減らしてきた。それでも、肉眼で見えないことの恐怖は消えない。次々と新しく出現する新興感染症。

目次

1章「人は得体の知れないものに怯える」/2章「天然痘の根絶-人類初の勝利」-ラムセス5 世からアリ・マオ・マーランまで/ 3章「ペスト」-中世ヨーロッパを揺るがせた大災禍 /4章「ポリオ」-ルーズベルトはポリオではなかった? /5章「結核」-化石人骨から国民病、そして未だに /6章「麻疹(はしか)」-天然痘と並ぶ2 大感染症だった /7章「風疹」-母子感染による難聴の野球選手/8章「インフルエンザ」-人類に最後まで残る厄介な感染症 /9章「ウエストナイルウイルス」-アレキサンダー大王の死因? /10章「ネットワークで感染症に備える」-今日りんごの木を植えよう