肺MAC症を中心とした非結核性抗酸菌症について，基礎から診療の実際，最新知見まで幅広く網羅．2012年改訂「肺非結核性抗酸菌症化学療法に関する見解」などの最新情報にも対応．好評書『結核Up to Date（改訂第3版）』と同様に，臨床の“スタンダード”となる一冊．専門医はもちろん，一般内科医，呼吸器・感染症診療に関わる医師のマストアイテム．

【主要目次】
総論　非結核性抗酸菌症
　1．肺非結核性抗酸菌症の日本と世界の疫学的動向－本当に増えているの？
　2．非結核性抗酸菌の分類・同定Up to Date－DNAで何がわかるのか？
　3．非結核性抗酸菌症の画像－なぜ中葉舌区なのか？
　4．非結核性抗酸菌症と環境－環境には何に注意すればよいのか？
　5．非結核性抗酸菌とバイオフィルム－お風呂は感染源か？
　6．非結核性抗酸菌症とHIV感染－相変わらず両者合併例は多い？
　7．非結核性抗酸菌症とリウマチおよび生物学的製剤－新しい抗リウマチ薬は使えるのか？
　8．非結核性抗酸菌症の診断基準とその運用－2回菌がみつかればよいのか？
　9．非結核性抗酸菌症の治療見解とその運用－どの薬剤がお勧めか？
　10．非結核性抗酸菌症の外科治療－どういうときに切除するのか？
　11．孤立結節影を示す非結核性抗酸菌症－MAC症を中心に，その臨床像と治療の考え方
　12．非結核性抗酸菌症と肺癌－いろんなパターンがあるんです
　13．非結核性抗酸菌症とCOPD－増えているのだろうか？
各論I　肺MAC症
　1．肺MAC症の病理－結核と同じなのか？　何が違うのか？
　2．肺MAC症のヒト遺伝子研究－MAC症にかかりやすい人はいるのか？
　3．肺MAC症の菌遺伝子研究－日本の菌は違うのか？
　4．肺MAC症とサイトカイン－結核と違うのか？
　5．MAC症診断における血清診断法－バイオマーカーになりうるのか？
　6．肺MAC症：画像経過と臨床像－治療していくとどのように変化するのか？
　7．肺MAC症とアミノグリコシド－どのくらい有効なのか？
　8．肺MAC症：化学療法の最適治療期間を考察する－何年続ければよいのか？
　9．肺MAC症と肺アスペルギルス症－肺NTM症は肺アスペルギルス症の予後を左右するのか？
　10．肺MAC症と喀血治療－ずいぶん多いのだけれど？
　11．肺MAC症：診療のブレイクスルー－新たな治療戦略の可能性
各論II　肺MAC症以外の非結核性抗酸菌症
　1．肺M.kansasii症の臨床像と治療－化学療法で治癒可能な疾患
　2．肺M.abscessus症の臨床－一番治療が難しいと聞くけど？
　3．比較的まれな菌種の治療－聞いたこともないのだけれど
　4．まれな菌種の臨床
索引
編集後記