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書名

不安障害診療のすべて ≪精神科臨床エキスパート≫

筆頭著者

塩入俊樹・他編

その他著者等

松永 寿人 編集/野村 総一郎 シリーズ編集/中村 純 シリーズ編集/青木 省三 シリーズ編集/朝田 隆 シリーズ編集/水野 雅文 シリーズ編集

出版社名

医学書院

ISBNコード

ISBN978-4-260-01798-5

発行年

2013年5月

判型 / 頁数

B5判 / 308頁

分類

臨床医学系/精神神経科学/精神医学

価格

定価7,040円(本体6,400円 税10%)

内容

強迫性障害やPTSD、パニック障害などの総称である不安障害について、歴史や患者のパーソナリティ傾向といった総論的内容から、個別の疾患に対する診断・治療、児童や高齢者の不安障害への対応などの実践的内容まで幅広く紹介。今年発表される予定の診断基準・DSM-5に盛り込まれる最新の診断カテゴリーについても解説しており、まさに不安障害の全てを盛り込んだ1冊となっている。

目次

第1部 総論
 第1章 不安障害の歴史
  不安障害の歴史
 第2章 不安のバイオロジー
  恐怖の神経回路
  SSRIの作用機序と恐怖の神経回路
  不安障害の画像研究の進歩
 第3章 パーソナリティ論
  ディメンジョナル
  カテゴリー分類
  不安障害ごとのパーソナリティとの関連
  さいごに,パラダイムチェンジ
 第4章 薬物療法総論
  新規抗うつ薬(SSRI,SNRI)
  三環系抗うつ薬(TCA)
  ベンゾジアゼピン(BZD)系抗不安薬
  抗てんかん薬
  第2世代抗精神病薬
  その他の薬物
 第5章 認知行動療法の実際
  認知行動療法とは何か
  不安障害の認知行動療法のエビデンス(うつ病との比較)
  アセスメントとセッション
  セッションの構造
  formulation-driven CBTのプロトコル例
  段階的曝露療法

第2部 疾患各論
 第1章 強迫性障害
  疾患概念と疫学
  病態
  診断と臨床像
  コモビディティ
  治療
  転帰と予後,難治例の治療
  今何が課題で,今後何が必要か
 第2章 心的外傷後ストレス障害(PTSD)
  疾患概念と疫学
  病態の生物学的側面と心理社会的側面
  診断
  コモビディティ
  治療:薬物療法と精神療法
  転帰:予後
  難治例の治療-治療での一工夫
 第3章 パニック障害
  疾病概念と病態
  パニック障害の脳内機構
  症状と診断
  コモビディティ
  治療
  転帰・予後
  難治例の治療-治療での一工夫
  人がパニック障害を患う意味とは?
 第4章 全般性不安障害(GAD)
  概念と変遷
  中心症状
  疫学
  性差
  発症年齢/年代差
  経過・転帰・受診行動・診断率
  診断補助ツール
  コモビディティ
  全般性不安障害を診断することに対する肯定的な意見
  薬物療法
  認知行動療法
  症例提示
  まとめ
 第5章 社交不安障害(SAD)
  疾患概念
  疫学
  わが国における対人恐怖
  社交不安障害と対人恐怖
  診断
  コモビディティ
  鑑別診断
  病態
  治療
  臨床症状評価
  治療困難例への対応
  社交不安障害のこれから
 第6章 特定の恐怖症
  疾患概念・疫学
  病因・病態
  診断・鑑別診断
  コモビディティ
  治療
  治療の展望と課題

第3部 臨床上のトピックス
 第1章 薬物療法におけるアクチベーション・離脱・依存
  BZDの離脱症状と依存
  アクチベーション症候群とSSRIの離脱症状
 第2章 強迫およびその関連障害-強迫スペクトラム障害(OCSD)を中心に
  OCSDの概略
  OCSDの生物学的基盤
  OCSDの多様性と概念の再構築
  OCSDからOCRDへ-DSM-5を巡る混乱
  まとめ
 第3章 PTSDの概念とDSM-5に向けて
  歴史的先駆概念
  DSM-5ドラフトでのPTSD診断
  診断と治療への影響
  DSM-5におけるPTSD診断カテゴリーの総括
 第4章 子どもの不安障害
  分離不安障害の診断
  分離不安障害の臨床的特徴
  症例提示
  分離不安障害の治療
 第5章 老年期の不安障害
  疫学
  鑑別診断のポイント
  高齢者における不安障害の治療
  予後
  日常の診療にあたって

索引