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書名

プライマリケアの精神医学

筆頭著者

井原 裕・著

出版社名

中外医学社

ISBNコード

ISBN978-4-498-12960-3

発行年

2013年6月

判型 / 頁数

A5判 / 198頁

分類

臨床医学系/精神神経科学/精神医学

価格

定価3,080円(本体2,800円 税10%)

内容

うつ・不安・不眠といった,プライマリケアでよく遭遇する精神疾患外来治療の基本技術を伝授する.最小限の労力で最大の効果をもたらす治療法の答えがここにある.

目次

目 次

   序 1
   読者の皆さんへ 4

症例 1 「まったく眠れない」というお年寄り
   「全然眠れない」,そのわけは? 7
   【症例 74歳,男性,退職者】 7
   24時間をどう過ごしているのか 8
   起きたい時間から7を引く 9
   ご家族にもお越しいただく 10

症例 2 「明け方まで眠れない」という若者
   年齢によって異なる睡眠パターン 13
   【症例 15歳,男性,中学3年生】 13
   小児科で「起立性調節障害」の診断 14
   起立性調節障害は生活習慣病 16
   起立性調節障害の陰に睡眠相後退あり 17
   若者は東回りの時差ぼけ 18

症例 3 「3, 4時間しか寝なくても大丈夫」と言う体調不良の働き盛り男性
   日本人は睡眠に怠惰 20
   【症例 40歳,男性,銀行員】 20
   ビジネスマンのナポレオン幻想 21
   メンタルヘルスに最良の睡眠時間は7時間前後 23
   睡眠を減らして得られるのはぼんやりした時間だけ 25

症例 4 ため息をつきながら,身体の不調を訴えるお酒好きの50歳男性
   精神科中華思想について 27
   精神科医のふりをするなかれ 27
   【症例 50歳,男性,新聞記者】 28
   習慣飲酒者に抗うつ薬を出してはならない 30
   アルコールは睡眠の質を悪くする 31
   習慣飲酒者には週3日の休肝日を! 33
   治療契約には自己保健義務が含まれる 34

症例 5 職場でパワハラを受けたとおっしゃる住宅資材メーカー31歳男性
   医者は口が堅い 37
   パワーハラスメントは精神医学の問題ではないはずだが… 37
   【症例 31歳,男性,住宅資材メーカー勤務】 38
   「パワハラを受けています!」 39
   医者はパワハラを立証できない 41
   パワハラ問題の前に療養指導を 43

症例 6 不安発作頻発の37歳キャリア・ウーマン
   精神科医にも難しい産業精神保健 45
   【症例 37歳,女性,放送局勤務】 45
   背景事情に踏み込み過ぎると収拾がつかなくなる 47
   症状が何であれ「たった一つのこと」を 47
   「心身のコンディショニング」を意識づける 52

症例 7 退職後ひきこもって昼間から酒を飲んでいる初老男性
   ストレスは少なすぎてもよくない 55
   【症例 62歳,男性,退職者】 56
   医師危うきに近寄らず 56
   成否のカギは,習慣の問題を発見できるかどうか 57
   日中の活動が少なすぎて眠れない 59
   「睡眠日誌」をつけさせる 60
   初診時に3点のみ.言いすぎると次回来ない 61
   退職者のメンタルヘルス 62

症例 8 「復職が不安だ」と言う若手女性教師
   診断に伴う社会的責務の免除 64
   責任免除は期間限定 64
   「不安だ」と言っても,すべてがビョーキというわけではない 65
   【症例 28歳,女性,中学教員】 65
   「復職して,もし何かあったらどうするのか」 66
   教育の現場は特別? 68
   休職は病気ゆえなのか,学校の都合ゆえなのか 70
   「ドクターストップとは言えません」 72

症例 9 帰省中に被災した男性看護師

症例 10 PTSDを心配した教師に連れてこられた被災者少年

症例 11 やさしい精神科医に多剤併用を受けていた22歳女性

症例 12 セカンド・オピニオンをもとめて来院した26歳OL

症例 13 眠たいのに心理カウンセリングを受けさせられていた11歳女児

症例 14 元気の出る薬を執拗に要求するネット依存の若者

症例 15 本人の代わりにPTSDの診断書を求めて内縁の夫が来院した29歳女性

精神医学の本をどう読んでいくか

精神科臨床はどう学んでいくか

精神科のカルテはどう書くか

学会『ガイドライン』をどう考えるか?

療養指導のエビデンス

プライマリケア精神医学,私の経験

   初出一覧 185
   あとがき 187
   索引 189