腰椎疾患は整形外科日常診療で最も患者数の多い領域であるが，診断ではMRI・X線像の工夫やJOABPEQの使用化，保存的治療では新規薬剤の登場およびオピオイドの使用，手術的治療では低侵襲化・姿勢制御がキーワードとなるなど，近年診断・治療において大きな進歩があった．脊椎外科専門医から一般整形外科医までが必要とする最新のトピックを盛り込んだ．

【主要目次】
I．腰椎疾患に対する診断・評価の進歩
II．腰椎疾患に対する保存的治療
III．骨粗鬆症性椎体骨折に対する診断・治療の進歩
IV．手術的治療の進歩
V．特殊病態