書名 |
作業療法がわかる PBLテュートリアル Step by Step |
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筆頭著者 |
宮前珠子・他編 |
その他著者等 |
新宮 尚人 編集 |
出版社名 |
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ISBNコード |
ISBN978-4-260-01700-8 |
発行年 |
2013年4月 |
判型 / 頁数 |
B5判 / 176頁 |
分類 |
リハビリテーション/作業療法 |
価格 |
定価3,850円(本体3,500円 税10%) |
PBL(問題基盤型学習)は医学教育で急速に広まり高い評価を得ている教育法である。作業療法は、“1匹の魚は1日の空腹を満たすにすぎないが、魚の釣り方を知っていれば一生飢えることはない”という諺にその由来も精粋も詰まっている体系が特徴。臨床実践では常にクライエントと向き合う応用力が問われる。本書は、作業療法教育におけるPBLの内幕を解き明かした、作業療法教員および学生への最適なガイドブック。
はじめに
序章 PBL(問題基盤型学習)で学ぶ作業療法
1.学習の持続率
2.知識の陳旧化
3.動機づけ
4.医学教育カリキュラムモデルの歴史的変化
5.成人教育の特徴
6.教育目標分類(タキソノミー)
7.まとめ
8.おわりに
Part 1 実践ガイド編
I 作業療法学概論
1 ガイダンス
1.作業療法学概論の構成
2 作業療法学概論のシナリオ
シナリオ1.作業療法とは何か?
シナリオ2.ケンジ君の場合
3 PBLの舞台裏
II 身体障害の作業療法
1 ガイダンス
1.身体障害作業療法の歴史
2.身体障害作業療法の考え方とその過程
3.身体障害作業療法のPBLで学ぶこと
4.身体障害作業療法のPBL教育を行う教員に向けて
2 身体障害のシナリオ
シナリオ1.脳卒中
シナリオ2.脊髄損傷
3 PBLの舞台裏
4 受講生からのフィードバック
5 身体障害臨床実習終了後の学生へのインタビュー
III 精神障害の作業療法
1 ガイダンス
1.精神保健医療福祉の流れと作業療法
2.精神障害の特性と作業療法の役割
2 精神障害のシナリオ
シナリオ1.神経症性障害(パニック障害) 高橋さん
シナリオ2.統合失調症 浅川陽子さん(1)
シナリオ3.統合失調症 浅川陽子さん(2)
シナリオ4.統合失調症 浅川陽子さん(3)
シナリオ5.気分障害(うつ病) 神谷さん(1)
シナリオ6.気分障害(うつ病) 神谷さん(2)
3 PBLの舞台裏
1.授業展開の順序
2.授業展開の工夫
4 受講生からのフィードバック
1.精神障害作業療法の授業に対するアンケート結果
2.まとめ
IV 発達障害の作業療法
1 ガイダンス
1.「発達障害」という言葉について
2.発達障害がある子どもと付き合うということ
3.「育てる」ということ
2 発達障害のシナリオ
シナリオ1.重症心身障害児の食事
シナリオ2.成人へと成長する過程の考察
3 PBLの舞台裏
4 受講生からのフィードバック
V 老年期の作業療法
1 ガイダンス
1.老年期作業療法を取り巻く社会
2.介護保険制度と高齢者にかかわる作業療法士数
3.介護保険制度下における作業療法の変化
4.老年期における作業療法の枠組み
5.老年期における作業療法の現状
2 老年期のシナリオ
シナリオ1.老いることによる喪失
シナリオ2.老い
シナリオ3.トップダウンアプローチとボトムアップアプローチの理解
シナリオ4.作業療法の多様性
シナリオ5.老年期障害シナリオ(脳卒中)
シナリオ6.老年期のOTにかかわる作業療法士のジレンマ
3 PBLの舞台裏
4 受講生からのフィードバック
Part 2 解説編
I PBLへのチャレンジ体験記
1 PBLとの出あいと戸惑い
2 授業の実践
1.形成的評価と総括的評価
2.授業構成:各疾患をどのような順序で学習させるか
3.授業オリエンテーション
4.シナリオに基づいた授業例
5.評価
6.シナリオ作りのコツ
3 実践を振り返って
1.実践前に抱いた授業運営に関する問題への対処
2.思いがけない副産物:双方向性の講義・集中力がアップ
3.思わぬ難関:スタディ・スキル「読解」の重要性
4.臨床実習とPBL
5.PBLの成熟過程,およびその過程への円滑な移行
II 聖隷クリストファー大学でのPBLの環境と構造
1 PBL実践に備えて
2 聖隷クリストファー大学作業療法学専攻のPBLカリキュラム
3 講義
4 スキルラボ
5 客観的臨床能力試験(OSCE)
Part 3 資料編
I 作業療法教育におけるPBL海外視察
1 シンガポール,ナンヤン(南洋)理工学院
2 カナダ,マクマスター大学
3 オーストラリア,ラ・トゥローブ大学
4 オーストラリア,チャールズスタート大学
おわりに
索引