書籍検索結果 詳細表示

書名

神戸大学感染症内科版TBL ―問題解決型ライブ講義 集中!5日間

筆頭著者

岩田健太郎・著

出版社名

金原出版

ISBNコード

ISBN978-4-307-10160-8

発行年

2013年4月

判型 / 頁数

A5判 / 444頁

分類

臨床医学系/感染症

価格

定価4,950円(本体4,500円 税10%)

内容

2012年6月、神戸大学医学部4年生を対象にTeam Based Learning方式で行われた感染症講義を臨場感そのままに書籍化。プロが厳選した臨床解決問題に学生が挑む。本当の問題解決とはなにか? 対話形式のメソッドでその答えを見出していく。感染症の知識はもちろんのこと,臨床推論の方法や検査の価値判断,教科書の選びかたなど役立つトピックが満載。教える立場から教わる立場まで,学生,研修医,指導医におすすめの1冊。

目次

6月18日(月) 1日目
第1講
・なぜTBLか,PBLの問題はどこにあるのか
・シラバスなんて要らない!
・診断とは? 病気とは?
・病気は恣意的な規定
・治療が変われば診断も変わる
・「潜在結核」という病気
・精神科疾患は個性?
・昔の病気は「露骨」だった
・病気でなかったものが病気になる日本
・尿酸値が高いと治療なのか?
・無症候性細菌尿は治療すべきか?
・微生物と現象と病気そのもの
・病気の時間性
・89歳,女性。2週間前から体が痛い
・体中が痛いおばあちゃん
・病気が不安なおばあちゃん
・「なにかあったら」どうするか
第2講
・レポ-トとプロセス評価
・「検査をする」という選択肢
・検査を選ぶポイント
・感染症の診断プロセス
・微生物は治療の対象ではない
・時間情報の得方
・長いスパンの感染症─例外を考える
・微生物の見つけ方
・感染臓器の見極め方
・痛みの話
・解剖学的なアプロ-チ
・血液検査のピットフォ-ル
・コッホの原則
・感染経路が大事
・そのトキソプラズマは,どこから?
・臨床で役立つ感染経路の整理法
第3講
・食品関係者の検便?
・「可能性は否定できない」という思考停止
・20歳男性,頭痛と発熱
・オッカムの剃刀
・システム・レビュ-をしよう
・髄膜炎を疑ったら─首の診察法1.
・仮説生成に基づく問診と診察
・喉の診察法
・破傷風とは
・首の診察法2.
・リンパ節腫脹の鑑別
・ストレスと発熱
・薬物中毒の知識
・インフルエンザの診断
・HIV感染症とsexual activity
・全身性エリテマト-デス(SLE)とは
・副鼻腔炎の診察

6月19日 (火) 2日目
・急性副鼻腔炎の診断プロセス
・『PubMed』の使い方
・病気のシ-ズナリティをみる
・病気を解剖学的に考える
・急性副鼻腔炎の治療戦略
・慢性副鼻腔炎とはなにか
・いい教科書の条件
・急性副鼻腔炎の診断にCTは必要か?
・急性副鼻腔炎に抗菌薬は使うべきか?
・頭痛,発熱の鑑別

6月20日 (水) 3日目
第1講
・尤度比とアナログな医学の世界,そして重症度
・HIV検査のピットフォ-ル
・診断アルゴリズムとゲシュタルト
・なぜ,論文を読むのか?
・論文の構成
・MethodsはPECOでみる
・上手な発表,そしてエラ-
第2講
・ゲシュタルト診断とは
・エビデンスの「レベル」とは
・ビタミンEは心臓に良いか?
・階層は,本当に階層か?
・83歳男性。発熱,腰痛
・問診の仕方,病歴のとり方
・薬剤歴から導く診断
・頻度と程度の重みづけ
第3講
・結核性椎体炎の発生機序
・結核性椎体炎の診断
・結核性椎体炎の治療戦略
・発熱と腰痛の鑑別疾患
・わからないときは『エポケ-』
・臨床医学のゲ-ム理論

6月21日(木) 4日目
第1講
・ポパ-の反証主義
・Nの数は大事か?
・シミュレ-ショントレ-ニングの方法
・ツ反,QFTの検証
・ツ反とQFTとはなにか?
・QFTの使いどころ
・検査の価値判断
第2講
・いよいよ英語で症例
・バイタルサインと意識状態の見方
・検査値と基準値の考え方
・カンジダ感染症の基礎知識
・皮疹の原因は……?
・免疫抑制のパタ-ン
第3講
・ニュ-モシスチス肺炎の疫学とリスクファクタ-
・ニュ-モシスチス肺炎の臨床症状と診断
・ヘルペスウイルス感染症の基礎知識
・ニュ-モシスチス肺炎の画像診断と次の手
・ニュ-モシスチス肺炎とステロイド

6月22日 (金) 5日目
第1講
・メタ分析の扱い方
・UpToDateの使い方
・ニュ-モシスチス肺炎の予防法とその対象
・AIDS関連ニュ-モシスチス肺炎とNon-HIVニュ-モシスチス肺炎の違い
第2講
・TBL最後のケ-ス1.─症例提示
第3講
・TBL最後のケ-ス2.─鑑別疾患の吟味と検討
・そして,診断は……