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書名

疫学と人類学 ―医学的研究におけるパラダイムシフト

原著者

James A. Trostle

筆頭著者

木原正博・他訳(京都大学大学院医学研究科社会健康医学系専攻社会疫学分野教授)

その他著者等

木原雅子

出版社名

MEDSi

ISBNコード

ISBN978-4-89592-727-7

発行年

2012年12月

判型 / 頁数

B5判 / 204頁

分類

医学一般/その他

価格

定価3,850円(本体3,500円 税10%)

内容

・ロングセラー「医学的研究のデザイン」の訳者による翻訳企画。
・人間の健康と疾患に影響を与える要因の文化的・社会的側面に着目し、そうした人類学的知見を踏まえた疫学研究のあり方、疫学と人類学の統合的アプローチに関し、具体的な調査事例を提示しつつわかりやすく簡便に解説。
・翻訳に際しては英語の微妙なニュアンスにまで配慮し訳語を吟味、精選。
・公衆衛生・疫学の専門家のみならず、医学・看護各分野の初学者にも理解しやすい。

目次

1 はじめに
(1) 病気のパターンと文化のパターン
(2) 疫学と医療人類学
(3) 文化疫学的アプローチの応用
2 人類学と疫学の統合的アプローチの源流
(1) 19世紀における社会環境に対する科学的関心
(2) 疫学と医療人類学の共同
(3) 人類学と疫学を統合した21世紀の研究の状況
3 疾病のパターンと仮定:変数を解剖する
(1) 疾病パターン概念の起源と意味
(2) 変数の定義と測定における仮定
(3) 「人」について
(4) 「場所」について
(5) 「時」について
(6) 結論
4 測定とバイアスにおける文化的問題
(1) はじめに
(2) 疫学におけるバイアスと人類学におけるバイアス
(3) 社会的交換としてのデータ収集
(4) データ収集と記憶の限界・曖昧さ
(5) 臨床試験の社会的,文化的側面
5 コレラ研究に対する人類学の貢献
(1) 下痢症の蔓延:疫学にとっての意味
(2) コレラ:下痢性疾患のいわゆる自然史
(3) ラテンアメリカにおけるコレラ:疾患の社会文化史
(4) 結論:コレラは徴候か?
6 コミュニティの健康増進における人類学と疫学の共同
(1) はじめに
(2) 公衆衛生的介入におけるコミュニティ
(3) ポピュレーション介入における人類学の役割
(4) 介入研究のツール:ランダム化比較試験の人類学的考察
(5) 最後に
7 リスクの認識と表現
(1) リスクについての一般人の考え方と専門家の考え方
(2) リスク,脅威,安全のコミュニケーション
(3) いくつかの教訓と機会
8 最後に
(1) 疫学,証明,判断
(2) 疫学と人類学の有益な共同のために