自然免疫系，獲得免疫系の基礎研究を主軸とし，免疫疾患の病態の解明から臨床応用への展開，さらに骨免疫学や神経免疫学，慢性炎症など学際的研究まで多面的展開を示す免疫学は多くの者を魅きつけ，これまでも抗体医薬や分子標的薬の形で臨床の場にも革命的な成果をもたらした．次世代を担う研究者や医学者へ，必読かつ待望の新レビュー集第1弾.

第Ⅰ部　自然免疫研究の展開

第1章　パターン認識受容体（PRR）の展開　　國吉佳奈子　鍛代悠一　審良静男　河合太郎
第2章　ウイルス感染における細胞内センシング機構　　船曳正英　藤田尚志
第3章　RNAと自然免疫　　竹内 理
第4章　NK細胞　　小笠原康悦
第5章　ナチュラルキラーT細胞　　渡会浩志
第6章　免疫系における好塩基球の重要性　　烏山 一
第7章　自然リンパ球のサブセットとThサブセット　　小安重夫

第Ⅱ部　獲得免疫研究の展開

第8章　T細胞の活性化・抑制シグナルとその制御機構　　斉藤 隆
第9章　Th1，Th2，Th17─その発見から最新の知見まで─　　渋谷和子
第10章　制御性T細胞　　山口智之　坂口志文
第11章　T細胞の免疫記憶　　遠藤裕介　中山俊憲
第12章　樹状細胞の免疫調節機構　　邊見弘明　改正恒康
第13章　粘膜免疫　　國澤 純
第14章　腸内細菌と免疫細胞サブセット　　香山尚子　竹田 潔
第15章　B細胞活性化機構とB細胞エフェクター機能　　黒崎知博

第Ⅲ部　免疫病態の解明と疾患治療の展開

第16章　ケモカインと免疫応答・免疫病態　　長澤丘司
第17章　アレルギー疾患研究最前線　　椛島健治
第18章　免疫系ヒト化マウスを用いたヒト免疫と疾患の理解　　石川文彦
第19章　ライブイメージングによる免疫動態の解明　　岡田峰陽
第20章　自己免疫疾患研究 ─T細胞を中心とした新しい治療法と今後の展望─　　山本一彦
第21章　抗体医薬　　田中敏郎　高橋 良
第22章　がん免疫療法の進歩と今後の展開 ─がんワクチン治療と補助シグナル制御を中心に─　　岡 芳弘
第23章　ワクチン開発研究の展開　　青枝大貴　石井 健

第Ⅳ部　学際的免疫研究の展開

第24章　疾患生物学　　北村明子　安友康二
第25章　ゲノム研究と免疫疾患　　高地雄太
第26章　骨免疫学の新展開　　岡本一男　高柳 広
第27章　神経免疫学の展 開─視神経脊髄炎（NMO）の免疫病態と治療─　　山村 隆　千原典夫　荒木 学　荒浪利昌
第28章　セマフォリン分子群と免疫疾患　　吉田祐志　野島 聡　熊ノ郷 淳
第29章　慢性炎症を分子レベルで理解する ─がん，肥満，代謝性疾患との関係─

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