書名 |
統合失調症でも大丈夫 ―回復と自立へのあいことば |
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筆頭著者 |
渡部和成・著(医療法人回精会 北津島病院 統合失調症治療センター・センター長) |
出版社名 |
永井書店 |
ISBNコード |
ISBN978-4-8159-1906-1 |
発行年 |
2012年11月 |
判型 / 頁数 |
A5判 / 102頁 |
分類 |
臨床医学系/精神神経科学/精神医学 |
価格 |
定価1,650円(本体1,500円 税10%) |
著者の診療姿勢・方針と,統合失調症は必ず“良くなる”病気だと理解し,治療を受け,ライトに(前向きに,軽やかに)生きようとする方々の症例も多数掲載する.
第1章 統合失調症治療の切り札は病識である
1.治療を始めるにあたって大切なこと
2.どう治療するか —— からだの病気であり,こころの病気である
3.薬が効く素地 —— 薬物療法と患者心理教育との関係
4.薬の効果とレジリエンス
5.統合失調症治療の切り札としての病識
第2章 病名告知とは,患者と家族に対して説明・教育することである
1.統合失調症をどう告知するか
2.病識と患者心理教育 —— 自分だけじゃない
3.病識を維持するには
4.教育−対処−相談モデルと回復
5.病名告知と,クライエント・パスとリカバリー・パス
第3章 統合失調症は,高血圧症や糖尿病の治療と同じように考え,治療すると良い
1.高血圧症をたとえにして統合失調症治療を説明する
2.糖尿病をたとえにして統合失調症治療を説明する
3.高血圧症や糖尿病のように治療するための大事な指導
第4章 適切な統合失調症治療
1.統合失調症治療の基本的考え
2.統合失調症の薬物療法
3.統合失調症の心理社会的療法
第5章 統合失調症だけど大丈夫
1.「統合失調症だ」と「統合失調症だけど大丈夫」
2.「統合失調症だけど大丈夫」と思えるようになった患者の例
第6章 統合失調症だけど大丈夫だと自信を持ち,あるいは持とうとして,病からの回復に向けて治療を続けている患者たち
1.病気とうまく付き合い,再入院を避けることができている例
2.SDM(情報共有下の医師と患者による治療法の選択)で薬物選択し安定している例
3.引きこもりから脱出できた例
4.社会復帰に向けて作業所に通えている例
5.社会復帰に向けてボランティアをしている例
6.社会復帰に向けて仕事に就いている例
7.ご家族の患者さんへの接し方の変化が,患者さんの病状の安定化をもたらした例
8.短期教育入院により,レジリエンスの増大が見られた例