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書名

エンドトキシン研究 5 ―研究と治療の進歩

筆頭著者

日本エンドトキシン研究会・編

出版社名

医学図書出版

ISBNコード

ISBN978-4-87151-316-6

発行年

2002年12月

判型 / 頁数

B5判 / 187頁

分類

臨床医学系/外科一般

価格

定価4,400円(本体4,000円 税10%)

内容

第7回日本エンドトキシン研究会においては、定量的な血中エンドトキシン測定法について最新の知見が発表され、また活発な議論がおこなわれた.本論文集は研究会での特別講演、セミナー、シンポジウム、一般演題を集約したものであり、現時点における研究と治療の最前線が示されたと同時に、基礎と臨床におけるエンドトキシン研究に関する今後の課題も示されたものと考えている.本書が、基礎・臨床を問わず、エンドトキシンの研究に従事している全ての方々の今後の指針となれば幸いである.

目次

第1章 特別寄稿
1.LPS反応における種差と負の血液制御因子/2.外科侵襲後の感染・臓器不全と好中球
第2章 エンドトキシン測定法をめぐる諸問題と展望
1.比濁時間分析法による血中エンドトキシン測定の現状/2.比色法による血中エンドトキシン測定法の展望/3.エンドトキシン測定法の議論のなかで血中エンドトキシンを定量してきてわれわれが得たもの
4.カブトガニのLPSに対する生体防御反応
第3章 Toll-like receptorならびに情報伝達
1.Toll-like receptor4の新しいリガンド:Flavolipin /2.エンドトキシンの情報伝達におけるMD-2分子上のグリコシル化の役割/3.自然免疫に関与する分子の遺伝子多型の解析/4.サルモネラリピドAの動物種特異的反応の分子機構
第4章 エンドトキシンに着目した病態研究
1.細菌ならびに真菌菌体処理マウスへのインドメタシンの投与による致死的副作用の発現への内因性エンドトキシンの関与/2.リケッチアとプロテウスLPSの共通抗原性-Weil-Felix反応の温故知新-/3.糖尿病ラットの摘出大動脈におけるエンドトキシン刺激後の収縮反応性の変化/4.ヒト静注用免疫グロブリン製剤によるLPS刺激好中球のアポトーシス誘導作用に関する検討
第5章 エンドトキシンと臓器障害
1.エンドトキシン血症時の臓器でのサイトカインの動態について/2.術後の重症MRSA腸炎とSeptic Shock/3.ラットSeptic MODSモデルの腸管障害にたいするヘムオキシゲナーゼ-1の保護効果
第6章 エンドトキシン血症に対する治療戦略
1.エンドトキシンショック研究からみた敗血症性ショックの病態と治療法の展望/2.高サイトカイン血症症例に対するPMX-DHPの適応/3.敗血症に対する少量ポリミキシンB静注投与療法/4.マクロファージにおけるToll-like receptor2、4の遺伝子発現調節機構
第7章 エンドトキシン血症治療への新展開
1.Rho kinase阻害薬の抗炎症作用/2.Synthetic LPS Receptor Agonistを用いたEndotoxin Toleranceの獲得/3.エンドトキシン・トレランス誘導による手術侵襲反応軽減の試み/4.Bacterial Translocationに対する治療的Selective digestive decontaminationの意義に関する検討