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書名

疫学マニュアル (第7版)

筆頭著者

柳川 洋・他編

出版社名

南山堂

ISBNコード

ISBN978-4-525-18357-8

発行年

2012年10月

判型 / 頁数

A4判 / 172頁

分類

社会医学系/環境医学、産業医学、疫学

価格

定価4,620円(本体4,200円 税10%)

内容

疫学の基礎知識から応用までを表形式でまとめたマニュアル書である.改訂7版では,新たに「サーベイランス」「病因疫学」「政策疫学」の章を追加.さらに,前々版で好評だった「感染症の疫学」も復活した.その他についても最新データへの更新および内容の追加などより充実した書籍となった.疫学を学ぶすべての医療関係者におすすめの一冊.

目次

1 疫学とはなにか
 1-1 疫学の定義
 1-2 疫学の意義
 1-3 疫学の目的
 1-4 疫学の歴史における主要人物

2 疾病頻度の測定
 2-1 罹患率
 2-2 累積罹患率
 2-3 有病率
 2-4 死亡率
 2-5 致命率
 2-6 相対頻度

3 曝露効果の測定
 3-1 率の差と比
 3-2 生存率
 3-3 健康寿命

4 疫学研究方法
 4-1 疫学研究方法の分類
 4-2 観察研究
 4-3 介入研究

5 標本調査
 5-1 全数調査と標本調査
 5-2 母集団と標本
 5-3 無作為化
 5-4 標本抽出法
 5-5 疫学調査における標本抽出の考え方
 5-6 標本の大きさ

6 誤差,偏りとその制御
 6-1 誤 差
 6-2 誤差の分類
 6-3 バイアス,偏りの二義
 6-4 分析疫学(症例対照研究,コホート研究)における偏り
 6-5 ValidityとPrecision
 6-6 偏りを避ける方法
 6-7 交絡因子の影響を取り除くための研究デザイン
 6-8 交絡因子の影響を取り除くための解析方法
 6-9 率の標準化,年齢調整死亡率

7 因果関係の判定
 7-1 因果関係の歴史
 7-2 因果関係の考え方
 7-3 因果関係判定の基準
 7-4 喫煙と肺がんの因果関係の評価
 7-5 日本人のがんの危険因子と予防因子

8 疫学要因
 8-1 宿主要因
 8-2 環境要因
 8-3 多要因病因論

9 既存統計資料の利用
 9-1 既存統計資料の利用方法
 9-2 国勢調査
 9-3 人口動態統計
 9-4 患者調査,その他の疾病に関する調査
 9-5 国民健康・栄養調査,その他の関連する調査
 9-6 医療施設調査,その他の医療介護福祉に関する調査
 9-7 保健事業の実績などに関する調査
 9-8 厚生労働省所管以外の調査

10 スクリーニング
 10-1 スクリーニングの目的と意義
 10-2 疾病の自然史とスクリーニングの関係
 10-3 スクリーニング検査の評価方法
 10-4 スクリーニング実施の条件
 10-5 スクリーニングプログラムの評価
 10-6 わが国で実施されている主なスクリーニングプログラム
 10-7 神経芽細胞腫マススクリーニング検査の評価

11 サーベイランス
 11-1 サーベイランス概論
 11-2 感染症のサーベイランス
 11-3 疾病登録(がん登録を中心に)

12 感染症の疫学
 12-1 感染症発生の3条件
 12-2 感染と発病
 12-3 まん延の指標
 12-4 流 行
 12-5 宿主の抵抗力
 12-6 免疫の種類
 12-7 病原体
 12-8 感染経路
 12-9 昆虫媒介感染症
 12-10流行調査

13 臨床疫学
 13-1 臨床疫学の定義と関連の説明
 13-2 偶然誤差,系統誤差と精度,妥当性との関係
 13-3 リスクの評価
 13-4 診断の一致性(カッパ統計量)
 13-5 尤度比,検査前確率,検査後確率
 13-6 治療効果の評価

14 病因疫学
 14-1 病因疫学
 14-2 リスク因子
 14-3 分子疫学

15 政策疫学
 15-1 ハイリスク対策
 15-2 ポピュレーション対策
 15-3 医療の費用に関する分析手法
 15-4 保健と医療の予防戦略
 15-5 生活習慣病予防の保健医療政策の歴史

16 疫学における統計手法
 16-1 基本的な統計量
 16-2 推定と検定の考え方
 16-3 平均の推定と検定
 16-4 割合の推定と検定
 16-5 分割表
 16-6 回帰と相関
 16-7 ノンパラメトリック検定
 16-8 多変量解析

17 調査計画の実際
 17-1 調査項目の選定
 17-2 調査情報の収集方法
 17-3 調査票の作成
 17-4 調査票の作成例
 17-5 データの解析と報告書作成

18 統計図表の作成
 18-1 図表作成の原則
 18-2 図表の形式と特徴

19 疫学研究と倫理
 19-1 疫学研究と倫理
 19-2 日本疫学会「疫学研究を実施するにあたっての倫理宣言」
 19-3 文部科学省,厚生労働省「疫学研究に関する倫理指針」
 19-4 対象者選択の問題
 19-5 介入研究における介入の妥当性

付録 参考書一覧