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書名

救急医療における精神症状評価と初期診療 PEECガイドブック ―チーム医療の視点からの対応のために

筆頭著者

日本臨床救急医学会・監

出版社名

へるす出版

ISBNコード

ISBN978-4-89269-774-6

発行年

2012年6月

判型 / 頁数

B6判 / 228頁

分類

臨床医学系/救急医学

価格

定価2,860円(本体2,600円 税10%)

内容

本書は救急に関わる医療スタッフを対象に精神科医がいない状況でも精神的症状を呈する患者へ、安全で患者にとっても安心な「標準的」診療が出来るためのガイドブック。

目次

I章 総 論

1 救急医療における精神症状評価の必要性とその実態について

2 精神症状や心理的危機を有する患者の初療アルゴリズム

3 自殺未遂患者への対応

4 自傷・他害のおそれのある患者への対応

5 昏迷状態患者への対応

6 アルコール・薬物依存が疑われる患者への対応

7 医療者に対してトラブルを引き起こす患者への対応

8 身体的治療の実際

9 違法薬物摂取が疑われる患者の診療で留意すべき法的問題

10 救急医療における行動制限(抑制・拘束)

11 救急患者にみられる精神症状に対する病院前救護の要点

12 救急患者にみられる精神症状に対する救急看護の要点

13 救急医療におけるソーシャルワーカーの役割

14 救急医療における臨床心理士の役割

II章 コース開催の概略、 カリキュラム、 必要物品、 運営のコツ

1 PEECコース開催の実際
PEEC コース開発の経緯/PEEC コースの学習目標/PEEC コースの概要

III章 ケースシナリオ

事例1 大量服薬を繰り返すパーソナリティ障害の事例、身体的な治療継続が必要だが、退院要求が強い事例

事例2 自殺企図により搬送された50代男性の事例(混乱した家族のケアが必要であった事例)

事例3 合併する統合失調症により不穏・興奮を示す事例 ICUにおいて鎮静抵抗が強く、追加の抗精神病薬投与など対策を行う必要がある事例

事例4 睡眠薬の過量服用によって搬送され,尿検査でアンフェタミンが検出された30代女性の事例

事例5 アルコール中毒の事例(大量連続飲酒を続けて、救急に入院したのちに離脱せん妄をきたすような事例)、退院後の精神科受診をかたくなに拒否している事例

事例6 意識障害との鑑別が難しい転換性障害の事例(いわゆるヒステリーの事例)─今後の精査・治療へつなぐための方略─

事例7 過換気症候群・パニック発作による頻回受診の例
1 過換気症候群について

IV章 精神科救急医療、自殺関連問題に関する話題

1 精神科救急医療体制とその課題

2 自殺企図者のケアに関する医療システム、相談窓口、社会資源

3 わが国の自殺対策・自殺未遂者対策の経緯

4 自殺で遺された人への支援

5 自殺事故に関連した医療スタッフのケア