書名 |
電子カルテ時代のPOS ―患者指向の連携医療を推進するために |
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筆頭著者 |
日野原重明・監 |
その他著者等 |
渡辺 直 著 |
出版社名 |
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ISBNコード |
ISBN978-4-260-01635-3 |
発行年 |
2012年5月 |
判型 / 頁数 |
B5判 / 168頁 |
分類 |
医学一般/その他 |
価格 |
定価2,200円(本体2,000円 税10%) |

電子カルテによるPOS実践は、多職種がとらえた患者の多面的な問題(プロブレム)の共有を容易にし、病気をもった生活者としての患者を浮かび上がらせる。医療者の医療姿勢を一変させるPOS実践を電子カルテで行うには、何に気をつけ、どうすれば良いかを具体例をあげて解説。名著『POS』(日野原重明著)の赤本から39年。POSの今日的意義を明確に提示した第二の赤本。医師・看護師、コメディカルスタッフ必読書。

監修の言葉
序章 はじめに-なぜ今,POSか?
1.POSのPは患者にとってのproblemである
2.POSによる医療の可視化はチーム医療に寄与する
3.POSによる医療の可視化は臨床教育に寄与する
4.POSによる医療の可視化は患者側への情報提供にも有用
5.POSを通じた医療記載の標準化
6.電子カルテにおけるPOSの適用
第1章 POSの沿革
1.Weedから始まったPOS
2.わが国におけるPOSの導入
第2章 POSの意義
1.従来型のカルテ-SOMR
2.POMRによるフレーム設定
3.POMRの臨床教育上の利点
第3章 POSの構造
1.基礎データ
2.問題リスト
3.初期計画
4.経過記録
5.退院時要約
6.監査
第4章 基礎データ
1.患者識別情報
2.生活像
3.現病歴
4.既往歴
5.家族歴
6.診察所見
7.検査データ
第5章 問題リスト
1.プロブレムのリストアップと変遷
2.activeなプロブレムとinactiveなプロブレム
3.一時的なプロブレム
4.“仮の”プロブレム
5.病名とならないが大切なpara-problemの存在
6.プロブレム列からショートサマリーへ
-時間軸を考慮した病歴列への包摂化の取組み
第6章 初期計画と経過記録
1.初期計画
2.経過記録
3.説明と同意の記録-Informed consent template(ICテンプレート)の設置
第7章 退院時要約
1.退院時要約記載の姿勢
2.退院時要約の構造および構造への電子的埋め込み
3.退院時要約の質
4.退院時要約の意義
5.中間的サマリー
第8章 外来におけるPOS
1.外来診療におけるプロブレムリスト
2.外来診療におけるPOMR;中間的サマリーの活用
3.診療情報提供書
第9章 監査
1.監査の意義
2.サマリーにおける監査
第10章 多職種によるPOS,クリニカルパスとPOS
1.多職種によるPOS
2.クリニカルパスとPOS
あとがきに代えて