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書名

専門医から学ぶ 児童・青年期患者の診方と対応 ≪精神科臨床エキスパート≫

筆頭著者

青木省三・他編

その他著者等

村上 伸治 編集/野村 総一郎 シリーズ編集/中村 純 シリーズ編集/青木 省三 シリーズ編集/朝田 隆 シリーズ編集/水野 雅文 シリーズ編集

出版社名

医学書院

ISBNコード

ISBN978-4-260-01495-3

発行年

2012年5月

判型 / 頁数

B5判 / 240頁

分類

臨床医学系/精神神経科学/精神医学

価格

定価6,380円(本体5,800円 税10%)

内容

近年、精神科を受診する児童・青年期患者は急増しており、一般精神科医が診る機会が増えている。本書では、具体的なケースを提示しながら、子どものどこに注意して診察し、どのように援助や治療を行えばよいかを、第一線で活躍する専門医が平易に解説。子どもの診療に必要なコツとポイントはもちろん、発達障害傾向を持つ成人患者を診る際のヒントも満載。

目次

 序論 非専門医として,子どもに会うときに何に気をつけるか
  子どもの精神障害を診る
  意思と感情を持った1人の存在として,子どもに会う
  観察する
  複数の場面での子どもの情報を得る
  日常生活について尋ねる
  成長・発達する力を追い風とする
  体験が重要となる
  子どもと家族の生きている社会
  環境要因に働きかける
  子どもの精神療法の第一歩

第1部 子どもの面接・評価・診断
 第1章 子どもとの出会い方
  よく来たなと迎えにいく
  面接の場での対応
  子どもとの話のすすめ方
  親との話し合い
  再び子どもと会う
  大人とはかなり異なる行動をとる子どもへの対応
  発達障害の子どもとの出会い
  出会いに続いてのこと
 第2章 発達をどのように見るか
  「こころ」とは何か
  発達の構造
  啼泣から感覚の共有へ
  首のすわりから関心の共有へ
  喃語から情動の共有へ
  人見知り
  模倣から知恵づきへ
  言葉の獲得
  しつけから意志力の形成へ
 第3章 診断-どのように診断し,どのように説明するか
  「臨床診断」とは何か?
  子どもの臨床診断に必要なもの
  実際に出来事を評価する
  診断を告げる技術を磨こう
  最後に-診断について考えさせられること
  まとめ
 第4章 心理検査の使い方,読み方,説明の仕方
  子どもの心理検査について
  知能や発達に関する検査
  性格検査
  広汎性発達障害に関連した検査

第2部 子どもへのアプローチ・治療総論
 第1章 子どもが自尊感情をもって生きることを支援する
  自尊感情(自己肯定感)とは
  自尊感情(自己肯定感)を支えるアプローチ
 第2章 薬の使い方を考える-そのプラスとマイナス
  子どもの薬物療法
  薬にできること,できないこと
  児童・青年期によくみられる精神疾患への薬物療法
 第3章 子どもへの精神療法的アプローチ:幼児期/学童期
  子どもの心に出会うとき
  初回面接の重要性
  子どもの「心の叫び」をどのように聞くか
  一般的な子どもの精神療法
 第4章 子どもへの精神療法的アプローチ:思春期
  はじめに-「治療」や「援助」のイメージ
  外から見る眼差しと,心の内を想像する眼差し
  青年の自尊感情を大切にする
  体験しながら考える
  おわりに-青年にサインを送る

第3部 子どもの精神症状の診方
 第1章 落ち着きのない子どもをどのように診るか-ADHDを中心に
 第2章 言葉の遅れ,社会性の遅れのある子どもをどのように診るか
 -広汎性発達障害への助言や援助
 第3章 知的障害のある子どもをどう診るか
 第4章 子どもの「うつ」をどう診るか
 第5章 虐待歴がある子どもとその家族への対応
 第6章 チックのある子どもの診方と対応
 第7章 夜尿,緘黙,吃音,虚言などへの対応
 第8章 乱暴な子どもをどう診るか
 第9章 ひきこもった子どもをどう診るか,どう援助するか
 第10章 摂食障害の診方
 第11章 自傷行為の理解と対応

第4部 子どもの周囲へのアプローチ
 第1章 療育の基本的視点
 第2章 子どもの生活を考える
 第3章 児童相談所との連携
 第4章 教師とどのように連携するか
 第5章 親への助言で心がけること

索引