医師国家試験出題基準に準拠した精神医学の教科書．改訂4版では，認知行動療法をはじめとする精神療法や自殺関連問題，サイコオンコロジーや精神科救急など，今注目のテーマについての記載を充実させた．第一線の研究者達による「コラム」も大幅に更新．定番教科書でありながら，精神医学の広がりと奥深さをも味わえる内容となっている．

総論

精神医学の世界にようこそ
精神医学とは何か
脳は世界である
精神科臨床で何をみるか
統合失調症の疾患単位　―ドイツ精神医学の源流―
フランスにおける神経症研究　―シャルコーとヒステリー―
日本の精神医学の夜明け
生物学的精神医学の台頭
解離現象の生物学
発達障害概念の登場　―パーソナリティ障害とアスペルガー症候群―
おわりに

1章 心理・精神機能，主要徴候の捉え方

2章 精神疾患の分類および診断基準

3章 診察・診断・検査

4章 精神の発達とライフサイクル

5章 生活習慣，心理・社会的側面と精神医学

6章 薬物療法

7章 精神療法

8章 精神障害リハビリテーションと精神保健福祉

9章 自　殺

10章 総合病院精神医学

11章 精神医療の関連法規と司法精神医学

各論

12章 器質性精神障害

13章 症状性精神障害
１ 総　論
２ 各　論

14章 精神作用物質による精神および行動の障害

15章 気分障害

16章 統合失調症，統合失調型障害および妄想性障害

17章 神経症性障害，ストレス関連障害，および身体表現性障害

18章 摂食障害

19章 睡眠・覚醒障害

20章 心身症

21章 小児の精神障害

22章 パーソナリティと行動の障害

23章 老年期の精神障害

24章 てんかん

資料
１ 医学教育モデル・コア・カリキュラム（平成22年度改訂版)
２ 医師国家試験出題基準（平成21年度版)
３ 臨床研修の到達目標

日本語索引
外国語索引