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書名

マタニティサイクルとメンタルヘルス

筆頭著者

久米美代子・編著(東京女子医科大学大学院看護学研究科客員教授)

その他著者等

堀口文 岡野禎治 野口真貴子 原田通予 田中奈美 村山より子 刀根洋子 小川久貴子 加茂登志子 黒岩美幸 Jane RW Fisher Heather J Rowe

出版社名

医歯薬出版

ISBNコード

ISBN978-4-263-23564-5

発行年

2012年3月

判型 / 頁数

B5判 / 176頁

分類

臨床看護/診療科・疾患/母性看護

価格

定価3,300円(本体3,000円 税10%)

内容

●産後うつ病を中心とした妊産婦の精神疾患に関して,その発生要因,臨床診断と治療法について具体的に解説.
●早期発見から看護診断,ケアの実際,児童虐待,心理的教育介入などマタニティサイクルにおけるメンタルヘルスケアのとりくみを解説.助産師,保健師,産科・婦人科にかかわる医療スタッフ必読の書.

目次

【ライフステージからみたマタニティサイクルとメンタルヘルス】
 現代社会における子育て女性を取り巻く状況
 ライフステージからみたマタニティサイクルの特徴
 産後の精神疾患への社会の関心および医学界の反応
 産後の三大精神疾患の特徴と鑑別の重要性
 妊産褥婦のメンタルヘルスに影響を与える疾患と要因
 ライフサイクルからみた妊娠関連のメンタルヘルス
 周産期のメンタルヘルスのサポート上の課題と方策
【産後うつと心理社会的発症要因】
 女性とうつ
 うつと性差
 産後のストレス
 産後うつ病の概要
 産後抑うつ状態の関連要因
 内的要因と環境要因との関連性
【周産期の気分障害における臨床診断と治療法】
 はじめに
 周産期の精神障害の診断
 その他の産褥期の精神疾患
 周産期のうつ病のスクリーニング
 周産期における気分障害の治療
 予防に向けて
【産後うつ病の早期発見と看護診断】
 産後うつ病の早期発見
 産後うつ病の看護診断
【産後うつ病のケア】
<正常分娩・帝王切開・不妊に対する心のケアと家族のケア>
 産後うつ病予防のための介入と早期発見のためのケア
 産後に不安を訴える初産婦へのケアの実際
 妊娠期から産後までの母子と家族のケア
<産後うつ病の母親への母乳育児支援>
 産後うつ病と母乳育児の関連
 授乳中の母親の産後うつ病に対する治療的アプローチ
 「断乳」の適応
 精神科医に紹介するタイミング
 小児科医との連携
 母親に対する支援の具体的な会話例
<新生児の観察と母親のメンタルヘルス>
 はじめに
 新生児のメンタルヘルスと母子相互作用の重要性
 新生児の感覚機能の発達
 うつの母親が最も気にする新生児の態度・行動
 母児への継続的なメンタルヘルスケア
<産後の家庭での過ごし方と地域での継続支援>
 母親になることへの理解―ジェンダーセンシティヴな視点―
 産後うつ病の家庭での過ごし方
 地域におけるメンタルヘルスケア
<若年女性のメンタルヘルス上の問題とケア>
 月経前症候群(PMS)
 過食症・神経性食欲不振症
 10代女性の人工妊娠中絶
 若年女性の妊娠・出産
【家庭内暴力としての子どもの虐待】
 はじめに
 わが国における子ども虐待の実態
 子ども虐待による死亡事例の概観
 女性の健康・安全から子ども虐待の防止について考える
 加害親の肖像
 親子の相互関係への介入
【産後精神疾患を予防するための心理教育的介入プログラムの開発:多角的アプローチ】
 産後メンタルヘルス問題の背景にあるものと新しい予防手段
 心理教育的介入プログラムの概要
 心理教育的プログラムの実施結果
 結論
【産後うつ病を予防するためのメンタルヘルスケアの今後の課題】
 産前教育の改善・充実
 産後うつ病の母親への援助―母子ユニットの開設
 家族の支援と役割分担への援助
 社会的援助システムの構築
 母親本人の対処行動の強化