書名 |
活動性を高める授業づくり ―協同学習のすすめ |
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筆頭著者 |
安永 悟・著 |
出版社名 |
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ISBNコード |
ISBN978-4-260-01486-1 |
発行年 |
2012年2月 |
判型 / 頁数 |
B5判 / 160頁 |
分類 |
基礎看護/看護管理・看護教育/看護教育 |
価格 |
定価2,640円(本体2,400円 税10%) |

学生をグループに分けて話し合いをさせるだけでは協同学習は成立しない。学生が主体的、積極的に授業に参加するためには仕掛けが必要。本書は、協同学習の定義や基本のみならず、従来の講義式授業に協同学習の要素を取り入れる方法についても説明、さらには協同学習で看護技術の授業を展開する過程を丁寧に解説している。膨大な知識を注ぎ込む授業のあり方に疑問を感じている教師の皆様に読んでいただきたい。

まえがき
謝辞
序章 めざす授業を共有する
A 本書の目的と願い
教育目的は「現場で活躍できる看護師の育成」
B 学生を成長させ,満足させる教育
看護教育の現状
学校で成功する3つの鉄則
協同学習のすすめ
1章 学生の参加を促す
A 授業のふり返り
B 活動時間の確保
授業記録紙の活用
活動性を高める工夫
C 授業通信のすすめ
授業通信の編集意図と効果
学生と共につくる授業通信
ポートフォリオ資料としての授業通信
D 小グループの活用
学生をつなぐ
異質なグループの編成
手軽なグループの編成方法
E 学び合える仲間づくり
自己紹介の目的と方法
F 活動のふり返りと種明かし
傾聴とミラーリング
理解の定着を促す確認タイム
2章 授業を構造化する
A 教授学習ユニット
教授学習ユニットの段階
課題明示とグループのコントロール
教授学習ユニットに対する誤解
教授学習ユニットでめざすもの
B 対話中心授業の実際
C 授業のアレンジ
D 基本的な学び合いの技法
ラウンド=ロビン
シンク=ペア=シェア
技法のアレンジ
特派員
ジグソー学習法
3章 授業づくりのポイントをつかむ
A 育てたい学生像の明確化
B 逆算思考による教育目的の具体化
C 授業の見通し
短期の見通し:授業1コマの流れ
中期の見通し:授業科目の展開
長期の見通し:授業科目の位置づけ
D 授業の規範づくり
受講にあたっての注意事項
オンとオフの明確化
E 授業づくりの視点
学ぶ価値の発見
協同を促す課題
自己効力感を高める授業
存在感を高める授業
F 授業成果の評価方法
4章 協同学習を知る
A 協同学習の定義
B 協同の精神
C 協同学習の基本要素
ジョンソン兄弟の5要素
ケーガンの4要素
D 協同学習とグループ学習の異同
支持的風土
E 協同学習の効果
5章 看護技術を協同で学ぶ
A 看護技術教育でめざすもの
B 観察遂行による看護技術教育
教師中心授業の弊害
C 協同による技術教育の工夫
実践例
D ジグソー学習法による看護技術教育
ジグソー学習法の実践例
ジグソー学習法のアレンジ
6章 グループ活動中心の授業づくりを知る
A LTD話し合い学習法
LTD過程プランの説明
LTD実践上の留意点
LTDの効果
B プロジェクト型学習法
プロジェクト=ベース学習法(PB学習法)
グループ=インベスティゲーション(GI)
プロジェクト型学習法実施の留意点
C PBLテュートリアル
PBLテュートリアルの定義
PBLの構成要素と進め方
PBLの効果
PBLの問題点と対処法
D グループ活動中心の授業づくりと協同学習
7章 活動性の高い授業づくりをめざす
A 再考「協同の意義」
B 教師に求められる認識の変更
教育パラダイムにそった判断
C 教師に求められる役割とスキル
教師のとるべき役割
実践に必要な3つのスキル
D 同僚との授業づくり
研究的実践とは
研究的実践の位置づけと働き
実践的FD
文献
資料
索引