書名 |
驚きの介護民俗学 ≪シリーズ ケアをひらく≫ |
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筆頭著者 |
六車由実・著 |
出版社名 |
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ISBNコード |
ISBN978-4-260-01549-3 |
発行年 |
2012年3月 |
判型 / 頁数 |
A5判 / 240頁 |
分類 |
看護その他 |
価格 |
定価2,200円(本体2,000円 税10%) |
『神、人を喰う』でサントリー学芸賞を受賞した気鋭の民俗学者は、あるとき大学をやめ、老人ホームで働きはじめる。そこで出会った「忘れられた日本人」たちの語りに身を委ねていると、やがて目の前に新しい世界が開けてきた……。「事実を聞く」という行為がなぜ人を力づけるのか。聞き書きの圧倒的な可能性を活写し、高齢者ケアを革新する話題の書。
はじめに
第一章 老人ホームは民俗学の宝庫
「テーマなき聞き書き」の喜び
老人ホームで出会った「忘れられた日本人」
女の生き方
第二章 カラダの記憶
身体に刻み込まれた記憶
トイレ介助が面白い
第三章 民俗学が認知症と出会う
とことんつきあい、とことん記録する
散りばめられた言葉を紡ぐ
同じ問いの繰り返し
幻覚と昔話
第四章 語りの森へ
「回想法ではない」と言わなければいけない訳
人生のターミナルケアとしての聞き書き
生きた証を継承する-『思い出の記』
喪失の語り-そして私も語りの樹海〈うみ〉に飲み込まれていく
終章 「驚けない」現実と「驚き続ける」ことの意味
驚き続けること
驚きは利用者と対等に向き合うための始まりだ
おわりに