書名 |
身につく涙道疾患の診断と治療 ≪身につくシリーズ≫ |
---|---|
筆頭著者 |
栗橋克昭・著 |
出版社名 |
|
ISBNコード |
ISBN978-4-307-35144-7 |
発行年 |
2012年3月 |
判型 / 頁数 |
B5判 / 180頁 |
分類 |
臨床医学系/眼科学 |
価格 |
定価7,920円(本体7,200円 税10%) |
最近「涙目」を訴える患者が増加している。これには涙道疾患の関与が重要である。本書では鼻涙管閉塞や狭窄などの疾患について、広く世界で使われている筆者の発明品、ヌンチャク型シリコーンチューブの使い方を解説した。さらに解剖学的に涙道・涙器手術が成功していても流涙を訴える、代償期の腱膜性眼瞼下垂の治療も記載した。眼瞼下垂手術を行うと流涙が治ると同時に肩こりや頭痛、冷え性などの不定愁訴も改善することが多い。
I.眼瞼と涙道の解剖と生理
1.眼瞼の形態
2.開瞼のメカニズム
3.涙道の形態
4.涙嚢・鼻涙管は海綿体からなる
5.涙嚢・鼻涙管の腔面をつくる細胞の自由表面における線毛と微絨毛
6.導涙機構
7.腱膜分離症、代償期の腱膜性眼瞼下垂症(腱膜すべり症)、非代償期の腱膜性眼瞼下垂症
8.眼瞼挙筋ミュラー筋反射
9.精密涙液分泌テストと睫毛クリップ負荷テスト
10.涙道疾患の症状と涙道手術のいろいろ
11.代償期の腱膜性眼瞼下垂症と流涙症とドライアイ
12.綿糸法と正常涙液量
II.涙液
1.涙液とは
2.涙液の役割
3.涙液分泌機構
4.涙液分泌低下をきたす疾患
5.現在信じられている正常涙液量5~10μL(涙液メニスカスとして3~4μL)は多すぎる
6.精密涙液分泌テスト
III.腱膜性眼瞼下垂症の検査
1.必要な検査
2.睫毛クリップ負荷テスト
IV.涙道の検査
1.涙道造影
2.鼻内視鏡検査
3.涙道内視鏡検査
V.流涙
1.流涙の分類
2.代償期の腱膜性眼瞼下垂症(腱膜すべり症)による流涙-眼瞼性流涙
VI.涙道疾患
1.先天性涙道疾患
2.後天性涙道疾患-総論
3.後天性涙道疾患-各論
VII.涙道手術
1.涙嚢洗浄
2.プロービング
3.シリコーンチューブ留置
4.涙嚢鼻腔吻合術
5.涙嚢鼻腔吻合術鼻外法(DCR鼻外法)
6.DCR鼻内法(中鼻道法)
7.DCR鼻内法(下鼻道法)
8.DCR涙小管法(中鼻道法)
9.涙小管形成術
10.全涙道再建術
11.先天性鼻涙管閉塞の手術
12.ドライアイのための涙道手術
VIII.涙道疾患に腱膜性眼瞼下垂症を合併する2症例
1.はじめに
2.症例1:71歳女性
3.症例2:76歳女性
4.おわりに
索引