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書名

医学生・コメディカルのための外科侵襲学 生体反応のカラクリとタネ明かし

筆頭著者

三村芳和・著(松本大学大学院健康科学研究科 教授・前 東京大学病院 准教授)

出版社名

永井書店

ISBNコード

ISBN978-4-8159-1891-0

発行年

2011年11月

判型 / 頁数

B5判 / 138頁

分類

臨床医学系/外科一般

価格

定価4,400円(本体4,000円 税10%)

内容

医学生から研修医,看護師や薬剤師,そして栄養士の方々など大勢の人を読者の対象とし,前著,外科侵襲学ことはじめ の(通読編)に,著者が手を加え,理解しやすいように図を多く取り入れ,ヒトのカラダの反応態様をコンパクトにまとめた入門書である.

目次

1 手術後のカラダの反応

生身のカラダ
2人のガードマン
脳は察知する
情動の変化
遠くへ波及する
虚血・再灌流傷害
血管内皮が傷害される
組織は低酸素となる
はやし立てる腸管
腸管が動かなくなる
腸管筋層で炎があがる
遠く離れた臓器に傷害
必殺技
自然免疫のトピックス
粘膜の共同戦線
腸内共生菌の貢献
天然の抗生物質
低酸素にめげない
転写因子HIF-1α
たくさん食べて
まとめ

2 カラダの知恵

1 火の手があがる21
 外科侵襲とは23
 「だれ」がケガ(侵襲)を感知するか
 「受傷」信号は局所から脳へかけめぐる
 細胞内信号伝達
 炎症は秩序よく美しく
 道を整備する
 全身で支援する
2 脳はちゃんと知っている
 ちがいが分かる
 ストレスに対する神経内分泌反応
 心とカラダをつなぐ視床下部
 脳内でIL-1が増える
 副交感神経経路
 神経 - 内分泌 - 免疫の連携
 脳が統合する侵襲反応
3 白血球が動く
 細胞が歩く
 細胞骨格
 道しるべ
 足場を置く
 インテグリン
 白血球が遊ぶ
 白血球が動く意義
 細胞どうしが会話する
4 血液が固まる
 出血部位で炎症がおきる
 血小板が集まる
 凝固反応
 凝固と炎症のキーマン
 トロンビン受容体
 もうひとつのトロンビン受容体
 血栓を溶かす
 凝固と炎症とは裏腹
 アスピリン物語
 深部静脈血栓症
5 七つ道具
 抗菌ペプチド
 パターンを知る
 NADPHオキシダーゼ
 TLR
 好中球
 補 体
 食作用
 IgA
6 熱の出方がナゼちがう
 免疫応答遺伝子のちがい
 「わたし」のマーク — MHC分子
 MHC分子が読みとる抗原のちがい
 MHC分子のちがい
 ドンピシャリといかない抗体
 多様性の創出
7 腸管を見直す
 腸管の光と陰
 トピックス
 腸内細菌はナゼ必要か
 免疫細胞の宝庫
 ホーミング
 パイエル板
 共同戦線
 黒衣 — 腸上皮細胞
 内因性エンドトキシン血症
8 すべては蛋白質
 情報伝達と蛋白質
 遺伝子と蛋白質のおかしな関係
 少ない遺伝子で頑張る
 蛋白質の構造と機能
 つくっては壊す
 シグナルを伝える
9 糖が燃える
 水素を抜く
 エネルギーができる詳しい過程
 ATP
 寄生者としてのミトコンドリア
 活性酸素とつき合う
 外科のエネルギー論
10 もっと酸素を
 手術で低酸素症となる
 低酸素を感知する
 転写因子HIF-1
 突破口
 炎症に関与するHIF-1
 電子伝達系でできる活性酸素
 虚血・再灌流
 慢性肉芽腫症
 抗酸化システム
 活性酸素の貢献
11 周りに迷惑をかけずにお先にご免
 アポトーシス
 安全策
 シグナルの要点
 ミトコンドリア
 わたしを食べて
12 全身に拡がる
 オスラーの言
 言葉の混乱
 SIRS
 サイトカイン嵐
 バランスをとる