書名 |
DPCデータにみる 医療の質の指標化と改善 ―急性期病院の診療パフォーマンスの評価 |
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筆頭著者 |
今中雄一・監 |
出版社名 |
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ISBNコード |
ISBN978-4-525-43171-6 |
発行年 |
2011年7月 |
判型 / 頁数 |
B5判 / 203頁 |
分類 |
医学一般/病院管理学 |
価格 |
定価4,180円(本体3,800円 税10%) |
京都大学が主催するDPCデータ解析プロジェクトの15年間の成果をまとめた.本書の臨床指標やデータ解析は現役の医療従事者が行っており,現実に即した内容である.臨床指標と経営指標,あるいは医療の質の担保と効率的な医療提供がどのように繋がるのかを理論的かつ具体的に示し,指標が導き出されるまでの経緯や方法,その理由までを解説した.
第1章 診療活動の指標化プロジェクト“QIP”
QIPと制度・政策の流れ
診療情報管理とDPC包括評価(診断群分類に基づく支払制度)
データの活用
質改善(データ活用)のインフラと組織文化
第2章 医療の質と指標:概念体系と実例
医療の質とその評価軸
医療評価の立場・スコープと評価手法
「システムの質」の評価と臨床指標
質の保証と改善,そして説明力
第3章 急性期病院の入院機能を表す3つの指標
平均在院日数─ありふれた指標
平均在院日数の意味─湊 先生との出会い
急性期病院の機能
病院の機能分化と地域連携
他5項目
第4章 急性期病院の外来機能
入院患者をどこから獲得するか?
紹介率と逆紹介率
急性期病院の診療機能に関する指標
急性期病院における一般外来診療の比重
他6項目
第5章 患者アウトカムの評価
患者アウトカムとは
DPCデータで評価できる患者アウトカム
アウトカム指標としての「死亡」
ロジスティック回帰分析による死亡予測因子の同定
他12項目
第6章 医療の標準化
医療における「バラツキ」
なぜ「標準化」が必要なのか?
医療の標準化は,医療の質の向上につながるのだろうか?
在院日数や医療費のバラツキはどこから生まれるか?
他5項目
第7章 手術室の利用と運営
プロローグ─手術部師長の憂うつ
医療機関にとって手術室の運営はなぜ重要なのか?
手術室運営のアウトプット指標
手術室運営のインプット指標
他5項目
第8章 医療資源消費の評価
医療資源消費とは
診断群分類と医療資源消費
医療資源消費のベンチマーキングの例:血液製剤
診療報酬制度を利用した経済誘導
他8項目
第9章 診療の推移の評価
医療技術の進歩と診療の変化
乳がんの外科的治療の変遷
ガイドラインの影響
日本における乳がんの外科的治療の推移
個々の病院における診療の変化
第10章 支払制度と診療の変化
医師の診療を変えるには
医療における成果主義:P4P
経済的インセンティブによる医療サービスの変化
管理型医療「マネッジドケア」
他3項目
第11章 医療連携・地域連携
急性期病院の在院日数適正化と医療機能分化
日本の急性期病院の在院日数はなぜ長いのか?
医療機関の機能分化の考え方
「医療連携・地域連携」とは
他8項目