書名 |
WHOをゆく ―感染症との闘いを超えて |
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筆頭著者 |
尾身 茂・著 |
出版社名 |
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ISBNコード |
ISBN978-4-260-01427-4 |
発行年 |
2011年10月 |
判型 / 頁数 |
A5判 / 176頁 |
分類 |
社会医学系/衛生・公衆衛生 |
価格 |
定価3,080円(本体2,800円 税10%) |
著者の尾身茂氏は、WHOアジア西太平洋地域における小児麻痺(ポリオ)根絶の立役者。また21世紀最初の公衆衛生の危機となったSARS対策でも陣頭指揮をとり、日本に戻ってからは新型インフルエンザ対策で活躍した。『公衆衛生』誌の連載をもとにした本書であるが、3.11後の医療・社会について加筆されている。本書は、まさに感染症と闘い続けた尾身氏の奮闘記。志とは? 覚悟とは? 己との格闘とは? 自ら道を拓こうと欲する、若者に贈る――。
序
第1章 WHOに至るまで:第1の青春物語
第2章 ポリオ根絶:第2の青春物語
ポリオとの格闘の日々のはじまり
専門家会議にて
試練克服への道
さらに乗り越えなければならない課題
ポリオの根絶-“ゼロ”の証明
第3章 WHO西太平洋地域事務局長選挙:リーダー(RD)となる
第4章 結核対策:RDとしての最優先課題
日本への期待
第5章 SARS制圧:リーダーとしての仕事
SARS発生
緊急対策本部発動
SARS制圧対策の作成と「渡航延期勧告」
中国とのやりとり
第6章 [インタビュー]リーダーシップ論:SARS対策を中心に
効果的なリーダーシップを発揮する秘訣
SARSとリーダーシップ
SARSをめぐる日本の感染症危機管理
日本の公衆衛生リーダーたちへ贈るメッセージ
第7章 WHOにおける鳥インフルエンザ対策
「縦割り」の壁の融合
カンボジアでの鶏をめぐる冒険
2005年末,中国へ飛ぶ
日本への働きかけ:国際会議の開催
日本におけるパンデミックインフルエンザ対策
日本の首長への働きかけ
第8章 日本におけるパンデミックインフルエンザ対策
総括
水際作戦の背景
水際作戦に対する専門家委員会の提言
なぜ水際作戦は5月22日まで引っ張られたのか
学校閉鎖
医療体制
日本はワクチン後進国
ワクチン接種回数の混乱
リスクコミュニケーション
提言
まとめ
第9章 日本の医療と社会を考える
I 深刻な健康問題-自殺
II 公衆衛生と地域の活性化-日本再生を目指して
III 「医療の質・安全」を考える
IV “人”中心の保健医療
V 21世紀の医学・医療とは
VI 「家庭医」を考える
新たな“家庭医”像の提案
VII 医師の地域および診療科ごとの配分
VIII 3.11以前と,これから
今までの日本の医療
3.11東日本大震災
これからの社会のあり方
どう外国と付き合うか
第10章 健康と文明
第11章 若者へのメッセージ
付録 WHOって何?
WHOとは
WHOで働きたいと思う人へ