書名 |
肝臓の外科解剖 ―門脈segmentationに基づく新たな肝区域の考え方 (第2版) |
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筆頭著者 |
竜 崇正・編著 |
出版社名 |
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ISBNコード |
ISBN978-4-260-01421-2 |
発行年 |
2011年10月 |
判型 / 頁数 |
A4判 / 240頁 |
分類 |
臨床医学系/消化器外科 |
価格 |
定価13,200円(本体12,000円 税10%) |
肝臓の手術に不可欠な区域解剖において、従来のCouinaudの肝区域に替わり、門脈など静脈系に着目した新たな考え方を呈示。2004年の初版以後の、最新の立体画像構築による新知見とともに、「肝門板」の新たな視点を提唱。腹腔鏡下肝切除術式も加えて、手術書としても大幅リニューアル。
I 新しい肝区域概念の提唱
1 従来の肝区域分類
2 右肝の肝区域分類の矛盾:実はportal segmentationになっていない
3 正面からみた門脈像と尾側からみた門脈像
4 門脈分岐は実は左右対称
5 新しい肝区域分類の提唱
6 実は肝臓にはもう1つのfissureが隠れていた:anterior fissure
7 実は肝静脈も左右対称
8 第3の扉を開けてみる
II 肝臓解剖の歴史,従来の肝臓の区域分類
1 Healeyの肝解剖
2 Couinaudの肝解剖
3 前区域が縦にsplitできるという従来の解剖研究
4 右肝における実際のportal ramification
III 発生からみた肝臓の外科解剖
1 ゴールドハムスターの肝の発生
2 人間の肝の発生
3 肝臓の発生からわかる外科解剖の新しい発見
IV 門脈segmentationからみた肝区域の外科解剖
1 左肝門脈
2 前区域門脈
3 後区域門脈
4 尾状葉の門脈を中心とした脈管支配
5 肝臓の新しい区域からみたボリューム
V 肝臓の血管
1 肝静脈の解剖
2 左肝静脈
3 中肝静脈
4 右肝静脈
5 短肝静脈-特にhanging maneuverの解剖学的検討
6 下大静脈靭帯
7 胆嚢静脈
8 肝動脈-CTAPとCTAによるFusion画像に基づく肝内動脈枝の解剖
9 尾状葉の動脈
10 右側肝円索の解剖
11 肝静脈還流域からみた新しい肝区域分類
12 肝動脈および肝静脈のクランプによる肝静脈うっ血領域の描出
VI 胆管
1 左肝管
2 右肝管合流様式
3 尾状葉の胆管
VII 肝門板
1 血管造影からみた肝動脈左右交通枝
2 castからみたplate system
3 三次元立体画像からみた肝門板
VIII 立体解剖からみた肝臓の治療
1 われわれの新解剖からみたCouinaudの解剖のvarietyの解釈
総論-われわれの解剖とCouinaudの解剖の相違点
各論-われわれの解剖からみたCouinaudの解剖のvarietyの解釈
2 切除
3 腹腔鏡下肝切除術
付録:撮影条件と再構成画像
索引