書名 |
最新 人工心肺 ―理論と実際 (第五版) |
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筆頭著者 |
上田裕一・他編 |
その他著者等 |
碓氷章彦 |
出版社名 |
名古屋大学出版会 |
ISBNコード |
ISBN978-4-8158-0864-8 |
発行年 |
2017年2月 |
判型 / 頁数 |
B5判 / 292頁 |
分類 |
臨床医学系/心臓・血管外科 |
価格 |
定価6,600円(本体6,000円 税10%) |
人工心肺・体外循環について、病態生理学的な基礎事項から具体的操作手順などの臨床面までもれなく解説した、定評あるテキストの最新版。周辺知識をまとめた付録の増補や、視覚に訴える読みやすいデザインなど、初学者へのさらなる配慮を加えた。医師・臨床工学技士・看護従事者必携。
第1章 人工心肺開発の歴史
1 欧米――研究開発から臨床に至るまで
2 本邦――研究開発から臨床に至るまで
3 開心術のための低体温法の歴史
4 人工肺のディスポーザブル化
5 血液ポンプの研究開発
第2章 血液ポンプ
1 人工心肺装置の血液ポンプ
2 ローラーポンプ
3 遠心ポンプ
4 軸流ポンプ
5 斜流ポンプ
6 拍動流ポンプ
第3章 人工肺
1 フィルム型人工肺
2 気泡型人工肺
3 膜型人工肺
第4章 人工心肺回路ならびに生体との接続
1 人工心肺回路
2 生体との接続
第5章 標準的開心術
1 タイムアウト
2 胸骨正中切開
3 心膜切開、心膜つり上げ
4 カニュレーション
5 人工心肺操作の開始
6 ベンティング
7 心筋保護液注入ラインの確立
8 心停止
9 大動脈遮断解除
10 人工心肺の離脱
第6章 体外循環とモニター
1 人工心肺側モニター
2 生体側モニター
第7章 体外循環の適正灌流量・血液希釈
1 生体の酸素需要と灌流量
2 灌流量と臓器循環
3 血液希釈/低体温と灌流量
第8章 低体温体外循環法
1 表面冷却を用いた単純低体温法
2 体外循環と低体温法
3 低体温と酸素代謝
4 低体温と酸塩基平衡
5 低体温に伴う生体の変化
6 超低体温循環停止法の安全限界
第9章 人工心肺の病態生理
1 血行動態の変動
2 血液の変動
3 凝固線溶の変動
4 酸塩基平衡の変動
5 電解質の変動
6 内分泌の変動
7 免疫系の変動
第10章 心筋保護法とその注入回路
1 心筋保護法とは
2 低温化学的心筋保護法
3 各種心筋保護液
4 心筋保護法の実際
5 心筋保護液注入システムと注入回路
6 新生児・乳児期開心術時の心筋保護
7 心筋保護法の変遷
第11章 人工心肺操作の実際
1 準備
2 充填液
3 適正灌流量と灌流条件
4 体外循環開始
5 冷却灌流
6 完全体外循環
7 完全体外循環中の循環管理
8 体外循環中の注意点
9 復温灌流
10 大動脈遮断解除
11 体外循環離脱
12 体外循環停止後の処置
13 体外循環の記録
第12章 人工心肺操作の安全管理とトラブルシューティング
1 人工心肺準備・操作の安全管理
2 トラブルシューティング
3 心筋保護のトラブルシューティング
第13章 新生児・乳幼児の人工心肺操作
1 乳幼児の特徴
2 乳幼児体外循環の必要条件
3 乳幼児体外循環の方式
4 乳幼児体外循環の実際
5 超低体温循環停止
6 無輸血体外循環
7 体外循環における血液濾過
8 低圧持続吸引方式の体外循環
第14章 胸部大動脈手術の体外循環
1 大動脈の解剖
2 体外循環を必要とする胸部大動脈疾患
3 上行大動脈置換術
4 弓部大動脈置換術
5 下行大動脈置換術
6 胸腹部大動脈手術
第15章 特殊な体外循環
1 MICS の体外循環
2 低侵襲冠動脈バイパス手術
3 TAVR
4 Hybrid 手術
5 ヘパリン起因性血小板減少症症例の体外循環
6 ヘパリンを減量した体外循環
第16章 大動脈内バルーンパンピングと補助循環
1 大動脈内バルーンパンピング
2 PCPS
3 呼吸不全に対する ECMO
第17章 補助人工心臓
1 補助人工心臓の定義
2 補助人工心臓の分類と特徴
3 補助人工心臓の適応・装着・離脱
4 補助人工心臓の問題点と展望
5 人工心臓管理技術認定士
第18章 体外循環をめぐる諸問題とその対策
1 体外循環に際しての輸血量の節減
2 体外循環における炎症反応と生体適合性
3 酸化ストレス
4 抗凝固療法と血液凝固障害
5 体外循環と脳
6 人工心肺と安全性の問題
付録1 開心術に用いられる主な注射薬
付録2 開心術に用いられる主な輸血、成分輸血
付録3 臨床工学技士国家試験問題 第20回~第29回
付録4 体外循環技術認定士とは
付録5 手術関連略語一覧
付録6 心臓大血管の解剖