書名 |
手術日までに患者が知りたい胃癌 ―検査から治療,術後過程,手術費用まで/腹腔鏡下手術について ≪わかりやすいインフォームドコンセントシリーズ 2≫ |
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筆頭著者 |
市原隆夫・著 |
出版社名 |
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ISBNコード |
ISBN978-4-307-20293-0 |
発行年 |
2011年10月 |
判型 / 頁数 |
B5判 / 100頁 |
分類 |
臨床医学系/消化器外科 |
価格 |
定価3,300円(本体3,000円 税10%) |
癌で手術が必要と宣告され、不安と緊張の中にいる患者にどうしたらこれからの治療を理解してもらえるか。本書は、胃癌患者が納得できる手術の説明を会話の形で示した。図表を多く用い、医師だけでなく、患者や家族が読んでも理解できるよう平易に記述されている。重要だがあまり触れられることのなかった合併症についても多くのページを割いた。説明の根拠となる資料を随所に配し、看護師や研修医等にも参考となる書である。
A.胃癌ってどういう病気ですか
1.病名告知
2.胃癌治療には手術が必要?
3.胃癌にも「重い」「軽い」(臨床病期)がある?
a)胃癌の深達度とは
b)他臓器浸潤
c)転移と再発
B.胃癌の診断
1.臨床所見
2.手術前の検査
a)胃透視
b)内視鏡(胃カメラ)
c)腹部CT検査
d)超音波、MRI
e)腫瘍マーカー
f)全身麻酔のチェック
3.胃癌診断の種類はいろいろある(術前の診断、手術後に診断、病理分類、診断結果は異なることがある)
4.術中の迅速病理診断について
C.胃癌の治療(切除)
1.胃癌治療ガイドラインが存在します
2.治療法の分類
a)局所療法と全身療法
b)非根治(非治癒)治療って?
3.内視鏡治療
a)内視鏡治療の適応―これだけで治療が完了する胃癌もあります
b)内視鏡手術はどうやるの?
c)内視鏡治療後にすること-病理標本の確認
4.外科(手術)治療
a)手術の方法
b)手術による後遺症と合併症
b-1)後遺症
b-2)合併症
c)手術の合併症についての考え方
5.腹腔鏡下手術
a)腹腔鏡下手術の特長
b)腹腔鏡下手術の欠点
c)胃癌治療として腹腔鏡下手術を勧める是非
6.輸血について
a)輸血による感染症
ナースステーション27-輸血による感染症
b)輸血による免疫反応
D.手術の入院、術後スケジュール
E.費用
F.手術の後に行うこと
1.癌の最終診断、手術効果を確認する
a)病理分類(病理学的進行度)の診断
b)手術による腫瘍の遺残(治癒切除)の判定
2.術後補助化学療法
付.手術だけでは治癒切除が困難と思われたときの治療
1.治癒手術が不可能なときの化学療法
2.術前補助化学療法
3.抗癌剤治療(化学療法)と他の薬物治療の違い
4.症状緩和手術(姑息手術)
a)胃と小腸のバイパス手術
b)胃切除
c)症状緩和手術(姑息手術)の治療効果
文献
索引