書名 |
CDによる聴診トレーニング 呼吸音編 (改訂第2版) |
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筆頭著者 |
川城丈夫・監 |
出版社名 |
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ISBNコード |
ISBN978-4-524-26316-5 |
発行年 |
2011年6月 |
判型 / 頁数 |
B5判 / 134頁 |
分類 |
臨床医学系/呼吸器内科 |
価格 |
定価5,500円(本体5,000円 税10%) |
呼吸音の聴診は,心音聴診と同じく感覚に頼る診断技術であり経験と修練が要求される.呼吸器聴診の基本を把握し,音の識別に習熟するためのトレーニングブックで,添付CDには多くの病態の聴診所見が解説付きで録音されている.今改訂では,紙面を一新,2色刷で見やすくすると共に,CD収載症例を大幅に増やし,動画も新たに収録.呼吸音の音声解説もプロのナレーターにより新たに録り直し,よりいっそう“聴きやすく,分かりやすい”CDとなった.
I章 呼吸音聴診の歴史
1 HippocratesとLaennecの原点
2 命名の歴史
3 聴診に関する研究の歴史
II章 聴診法
1 胸郭の解剖・構造
2 患者の姿勢
A.坐位での聴診
B.臥位での聴診
C.セミファウラー位での聴診
3 聴診部位
A.胸部の聴診
B.頸部の聴診
C.口腔(口元)での聴診
4 呼吸法
A.安静換気
B.最大呼気位までの呼出
C.努力呼出
5 聴診のポイント
6 聴診器
A.聴診器の周波数特性
7 聴覚
A.音の大きさのレベル
B.聴診と聴覚
III章 サウンドスペクトログラム
IV章 呼吸音の分類
V章 正常呼吸音とその変化
1 呼吸音の特徴と聴取部位
A.肺胞呼吸音[CD1]
B.気管支呼吸音
C.気管支肺胞呼吸音[CD2]
D.気管呼吸音[CD3]
2 呼吸音の発生機序と部位
A.肺胞呼吸音
B.気管および気管支呼吸音
3 呼吸音と局所換気
肺胞呼吸音と局所換気[CD4]
4 呼吸音の減弱・増強
VI章 副雑音
VI-1.ラ音
1 連続性ラ音
A.低音性連続性ラ音(類鼾音)
1)気管支喘息の低音性連続性ラ音[CD5]
2)喀痰量が多い喘息の低音性連続性ラ音[CD6]
3)主気管支狭窄の低音性連続性ラ音[CD7]
B.高音性連続性ラ音(笛音声)
1)気管支喘息の高音性連続性ラ音[CD8]
2)気管支喘息(発作中)の高音性および低音性連続性ラ音[CD9]
3)気管支狭窄による高音性連続性ラ音[CD10]
C.スクウォーク[CD11]
2 断続性ラ音
A.細かい断続性ラ音(捻髪音)
1)肺線維症の細かい断続性ラ音[CD12] 47
2)肺線維症/特発性間質性肺炎の細かい断続性ラ音[CD13]
3)過敏性肺臓炎の細かい断続性ラ音[CD14]
4)比較的大きな音の細かい断続性ラ音[CD15]
5)心不全の細かい断続性ラ音[CD16]
B.粗い断続性ラ音(水泡音)
1)慢性副鼻腔炎を伴う気管支拡張症の粗い断続性ラ音[CD17]
2)気管支拡張症の粗い断続性ラ音[CD18]
3)軽度の浸潤陰影を呈した肺炎の粗い断続性ラ音[CD19]
4)大葉性肺炎の粗い断続性ラ音[CD20]
5)心不全(急性肺水腫)例における粗い断続性ラ音[CD21,CD22]
6)副鼻腔気管支症候群で聴取された多様な断続性ラ音と連続性ラ音[CD23]
VI-2.その他の副雑音
1 胸膜摩擦音[CD24]
2 Hamman's sign[CD25]
VII章 呼吸音の伝達の変化
1 胸水貯留による変化
A.肺胞呼吸音[CD26]
B.声音聴診[CD27,CD28]
2 気胸による変化
A.肺胞呼吸音[CD29]
B.声音聴診[CD30]
VIII章 人工呼吸器の聴診[CD31-CD34]
IX章 症例提示
症例1 結核の空洞近くで聴取された罎子音[CD35]
症例2 気胸によるcrunching sound(Hamman's sign)[CD36]
症例3 喘息と診断されていた結核性気管気管支狭窄の呼吸音[CD37]
症例4 甲状腺癌気管浸潤による気管狭窄の手術前後の呼吸音[CD38]
症例5 気管支カルチノイドによる右主気管支閉塞の呼吸音[CD39]
症例6 肺癌による気管支狭窄の低音性連続性ラ音[CD40]
症例7 右下葉切除後の断端瘻の呼吸音[CD41]
症例8 肺動静脈瘻の血管性雑音[CD42]
症例9 結核性気管気管支狭窄の手術前後の呼吸音[CD43]
症例10 放射線性肺臓炎における治療前後の呼吸音[CD44]
症例11 細菌性肺炎の断続性ラ音[CD45]
症例12 肺水腫の断続性ラ音[CD46]
症例13 皮下気腫の音[CD47]
症例14 自然気胸の呼吸音[CD48]
症例15 喘息の頸部聴診[CD49,CD50]
参考文献
索引