書名 |
ロンドン大学精神医学研究所に学ぶ 精神科臨床試験の実践 |
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筆頭著者 |
樋口輝彦・他監訳 |
その他著者等 |
Brian S. Everitt 著/Simon Wessely 著/山田 光彦 監訳/中川 敦夫 訳/米本 直裕 訳 |
出版社名 |
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ISBNコード |
ISBN978-4-260-01236-2 |
発行年 |
2011年5月 |
判型 / 頁数 |
B5判 / 224頁 |
分類 |
臨床医学系/精神神経科学/精神医学 |
価格 |
定価5,500円(本体5,000円 税10%) |
精神科領域の臨床試験においては、複合的な治療介入、プラセボ使用の是非、インフォームドコンセントの問題など、他の領域とは異なる特有の課題が多い。本書は、精神科臨床試験の計画・運営実施、統計解析、論文執筆にまで至る実務的なポイントを多彩な実例を用いて平易に解説。臨床試験登録やCONSORT声明、利益相反などの話題にも触れ、臨床試験に携わる者はもちろん、その結果を利用するすべての精神医療関係者必読の書。
監訳の序
日本語版への序
第2版の序
初版の序
第1章 治療の良し悪し,またはそれが無意味であるとは,どのようにして言えるのか?
1 治療が無意味,またはそれよりも悪いとき
2 精神疾患治療小史
3 まとめ
第2章 ランダム化臨床試験とは
1 はじめに
2 臨床試験とは
3 臨床試験における倫理的な問題
4 インフォームドコンセント
5 コンプライアンス
6 まとめ
第3章 臨床試験のデザインに関する問題
1 はじめに
2 臨床試験のデザイン
3 ランダム化の方法
4 治療に対するマスク化
5 臨床試験のサイズ
6 中間解析
7 まとめ
第4章 精神科臨床試験における特別な問題
1 はじめに
2 実験的試験とプラグマティック試験
3 複合的介入
4 精神医学におけるアウトカム指標
5 まとめ
第5章 精神科臨床試験における統計解析の問題
1 はじめに
2 p値と信頼区間
3 ベースラインデータを使う
4 継時データ
5 継時データにおける欠測値と脱落
6 複数のアウトカム指標
7 Intension to treat
8 臨床試験における医療経済的評価
9 Number needed to treat
10 まとめ
第6章 精神科臨床試験におけるデータ解析例
1 はじめに
2 うつに打ち勝つプログラム“Beating the Blues”
3 治療後BDIスコアの解析
4 継時データの図示と要約統計量による方法
5 うつに打ち勝つプログラム“Beating the Blues”データに対する変量効果モデル
6 うつに打ち勝つプログラム“Beating the Blues”のデータにおける脱落例の問題
7 まとめ
第7章 系統的レビューとメタアナリシス
1 はじめに
2 研究の選択
3 出版バイアス
4 メタアナリシスの統計学
5 精神科領域におけるメタアナリシスの例
6 まとめ
第8章 精神医学におけるランダム化比較試験への脅威と挑戦,そして未来
1 はじめに
2 精神医学におけるランダム化比較試験は正当化されるか?
3 ランダム化比較試験は本当に必要か?
4 利益相反
5 臨床試験のスキャンダルと苦難
6 精神科臨床試験の未来
7 臨床試験の正当性を主張する
8 まとめ
付録A 臨床試験実施上での問題点-どのように行うのか
1 はじめに
2 臨床試験の研究プロトコール
3 研究経費を正しく算出するには
4 データの収集と管理
5 患者への説明文書の作成
6 インフォームドコンセントの取得
7 患者登録の継続
8 追跡を行う
9 有用なウェブサイト
付録B 臨床試験の結果報告の書き方
1 はじめに
付録C 臨床試験に役立つソフトウェア
1 はじめに
2 データマネジメント
3 デザイン
4 解析
文献
索引